#54 ページ7
小次楼が手に持ってたバットはそのまま勢いが弱まる事もなく圭介の頭へと振り翳され酷く鈍い音が建物内を木霊していく
ドサッと倒れる圭介から目を離すことができなかった
「ククッ⋯はーっはっはっはっ！⋯ぶち殺してやったぜ！！」
高らかに笑う小次楼の声が鼓膜を震わせ酷く耳障りに感じる
動かない圭介を目の前に頭が混乱してどうしたらいいのか分からない
「場地さんっ！！」
「！」
千冬の声にハッと我に返り、龍星くんから抜け出そうと震えた拳を開き踠けば後も簡単に拘束を緩めてくれた
「っ⋯圭介！！」
急いで圭介の元に行き、肩を叩いて声掛けするも反応が無い
けど息はしてると安堵するが頭部を殴られたんだ
完全な大丈夫とは言い切れない
圭介を殴った当の本人、小次楼を見れば
怒りを買った千冬がいつの間にか龍星くんと殴り合いをしてて二人の様子に薄ら笑いを浮かべていた
こんな状況だ⋯小次楼に携帯を返せなんて言ったところで返すはずがない
何も出来ない自分に腹が立ち、拳に力が入る
爪が掌にめり込むも気にしてられない
「⋯⋯っA」
圭介の声で私を呼ぶ声が微かに聞こえ、手に入ってた力を抜く
「けいす⋯、動かないで⋯！」
無理矢理起きあがろうとするのを阻止すると、大丈夫だと微かに聞こえる
「大丈夫なわけないじゃない！仲間に任せて、千冬達が何とかしてくれるから少しそのまま安静にして⋯！」
うつ伏せで倒れてる圭介の頬に手を当て安心させると
再び瞼を落としていた
龍星くんと千冬⋯二人の様子を見ると他の皆も立ち上がって殴り合いをしていた
倒れた圭介の頭に手を置き大丈夫、と自分自身も安心するため息を吐いた。
「捕まえた」
「！」
地面に膝ついて圭介を見てた私の視界の端には小次楼が私に覆い被さるようにしていた
「場地はくたばったみてぇだし東卍の奴らももう終わりだAちゃんには悪ぃけどオレに着いて来いよ悪い思いさせねぇから」
「何言っ⋯痛っ！」
両腕を後ろに回され固定されれば、小次楼のもう片方の腕が首に回り軽く絞められる
「⋯っ」
「来い」
私を固定したまま立ち上がる小次楼につられて同じく立ち上がるしか術はない
「縛っとけ⋯抵抗したら
四谷の一人の手によってまた後ろ手に縛られてしまった⋯。
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たまりんこ(プロフ) - あさん» あ様、コメントありがとうございます！自給自足として出したのですが、読んで頂き尚且つ震えて頂き嬉しいです(？)原作がどう進むのかまだ分からないため更新が止まってしまってますがもう暫くお待ちください(^^)あ様もお身体に気を付けてお過ごしください！ (8月15日 7時) (
レス) id: c23cdd5ff0 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 場地圭介からの手紙の夢小説をずっと探していまして、ようやく見つけて感動で震えております。夢主と絡む小次郎と龍星を見れて幸せです。最近は暑いので体調に気をつけてください。素敵な小説ありがとうございます。 (8月7日 2時) (レス) @page6 id: 0ecef43f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまりんこ | 作成日時：2023年6月6日 0時
