#68 ページ21
「⋯落ち着いた？」
どれぐらいそうしてたかは分からないけど満足したのか小次楼は離れると私の右手を掴み握ってきた
強がってるけどやっぱり心細かったのだろうか？
握り返してあげれば小次楼の肩の力が抜けるのが分かった
「で、現状どうなってるの？」
小次楼が居たビルには四谷傀團を狩る人物⋯”四谷の蛇”のタトゥーを纏った赤マロと呼ばれる
そしてその赤マロに四谷狩りをさせてる首謀者は”
「菱⋯？」
「そう、小次楼の実の兄貴だ」
「実のお兄さんが⋯」
「じゃあ小次楼の実の兄貴の差し金でその赤マロって奴が四谷を狩ってたって事かよ」
「ああ」
「なんつー兄貴だよ！自分の弟を仲間ごと潰そうとするなんて⋯⋯おい！小次楼！黙ってねぇでなんとか言えよ！何か心当たりねーのかよ！」
「⋯」
「テメェの事だろ！無視してんじゃねー⋯「黙れ 話し掛けてんじゃねぇよ雑魚が」」
千冬の問いかけに無視を続けてた小次楼だったが口を開いたと思えば中学生ならではの言葉が返ってきて千冬は思わず固まった。
「⋯⋯別に恩売るつもりもねぇけどてめぇも赤マロってやつにやられかけてたんだろぉがよ？龍星に礼の一つもあって良いんじゃねぇの？龍星はオメェのために「オイやめろ千冬、いいんだ⋯」」
「だったら礼として今ぶち殺してやろうか？二度とくだらねぇ節介焼かなくて良いようによぉ」
千冬を止めようとしていた龍星くんまでも固まってしまった
「⋯っの野郎！やっぱコイツも大概だぜ！よーするにクソ野郎同士の兄弟喧嘩ってワケだ！！」
「⋯東卍はこんな下っ端の教育もろくに出来ねぇみてぇだな？死んどくかテメェ」
「オォやってみろ根暗野郎！！」
「オイ、やめろって⋯」
龍星くんが制止しようとするも逆に加速してしまった二人
売り言葉に買い言葉と言う感じだろう
すぐに仲直りというわけにはいかないか。
「コイツ東卍にケチつけてんだぞやめられっか！つーかいつまでAちゃんと手繋いでんだよ離せよ！！」
「テメェが黙りゃ少なくともケチはつけねぇしAとは”友達”なんだよダチと手繋いで悪ぃかよ」
「はぁ？なら龍星と手繋げんのかよ？Aちゃんだから繋いでんだろ羨ましい失礼します！」
ノンブレスで言い切ると左手を繋ぎ始める千冬
それを見た小次楼が繋いでる方の手に力を加わえ痛い素直に痛い
「いてて！小次楼痛い！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たまりんこ(プロフ) - あさん» あ様、コメントありがとうございます！自給自足として出したのですが、読んで頂き尚且つ震えて頂き嬉しいです(？)原作がどう進むのかまだ分からないため更新が止まってしまってますがもう暫くお待ちください(^^)あ様もお身体に気を付けてお過ごしください！ (8月15日 7時) (
レス) id: c23cdd5ff0 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 場地圭介からの手紙の夢小説をずっと探していまして、ようやく見つけて感動で震えております。夢主と絡む小次郎と龍星を見れて幸せです。最近は暑いので体調に気をつけてください。素敵な小説ありがとうございます。 (8月7日 2時) (レス) @page6 id: 0ecef43f64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たまりんこ | 作成日時：2023年6月6日 0時
