風邪をひいて。 ページ3
バンが風邪をひいた。
熱もあるので、店の方は休ませて寝かせてる。
いくら不死身でも風邪はひくんだな〜、と感心しつつバンのところに向かう。
「バン、大丈夫?」
「お、Aか…♪」
バンは私の姿を見ると、嬉しそうな顔をする。
「何か食べれる? お粥、作ってこようか…?」
「大丈夫だ…。」
いつも元気過ぎるぐらい元気なバンが、今は本当に苦しそう。
「私にできることだったら、何でも言って!」
「……あぁ。」
その言葉を聞いた途端、バンの眼が変わったような気がするのは気のせい?
「じゃあ、寒ぃから温めてくんねぇか?」
「…え〜と、はい!」
とりあえず、私は毛布をもう一枚かけてあげる。
「いや、そういうことじゃなくてよ…」
バンは今かけた毛布を一瞬で剥ぐ。
そして、両腕を広げた。
え、何これ。
「まさか、抱きつけってこと…?」
「そういうこと♪」
風邪引いてても、そういうことは考えられるんだから。
私は仕方なく、バンの上に覆い被さる。
バンの腕が、背中に回る。
「いい感じだ…♪」
何が、って聞きたい。
「次は……」
「Aから、キスしてくれよ♪」
「…は?」
「風邪関係ないじゃん!」
「でも、俺の身体はあったまるぞ?」
「もう、分かったよ…。」
バンに顔を近づける。
いざするとなると、何だか緊張する。
覚悟を決めて、私はバンにキスした。
それで終わるかと思ったのに。
離れようとすると、後頭部を抑えられ、キスが深いものに変わる。
「バン…!」
「自分が風邪引いてるから我慢してたんだけどよ……」
―――「もう、抑えらんねぇや♪」
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セラ - 最高です!!∩^ω^∩ (2月25日 23時) (レス) @page9 id: 7e8df29566 (このIDを非表示/違反報告)
もおん - バンさん最推しなんです!ありがとうございます! (2018年11月18日 11時) (レス) id: 0c67084669 (このIDを非表示/違反報告)
うさもっち。(プロフ) - ナモカさん» こっちでもコメントありがとうございます! 一緒に現実逃避だ← (2018年5月9日 23時) (レス) id: a1256cfe65 (このIDを非表示/違反報告)
ナモカ - うさもっちパイせん!更新頑張って下さい!現実逃避最高〜! (2018年5月9日 15時) (レス) id: 06929f16b1 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 貴方が神か(鼻血) (2018年2月4日 23時) (レス) id: 84b0f7622a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うさもっち。 | 作成日時:2018年1月14日 2時