夢野幻太郎 ＋ 伊弉冉一二三 × 取り合い ページ6
仕事帰り。
ライトグリーンのメッシュが入った、よく目立つ金髪の男性を見つけた。
後ろ姿だが、見間違えるはずもない。
「一二三さん、こんにちは！」
声をかけると、彼は驚いたのか肩を大きく揺らす。
「ごめんなさい、驚かせちゃいました？」
「あぁ、Aちゃんか……」
お店での彼とは違い、どこか歯切れが悪い。
彼の頬を、汗が伝ったように見えた。
「仕事帰り？」
「……あ、はい。」
そのことを思い出し、何度も頷く。
一二三さんと会えたことで、仕事の疲れなど忘れてしまっていた。
私は出版関係の仕事に就いている。
これは私の偏見かもしれないが、この職種には知的な人が多いような気もする。
ホストクラブに通い詰める私は真逆なのだが。
「おや、Aさんではないですか。」
「それに、新宿ディビジョンの伊弉冉一二三さん。」
麗しく落ち着いた声に振り向くと、幻太郎さんがいた。
仕事の関係上、彼とは何度か会ったことがある。
「仕事ではなくても女性と交友ですか。」
幻太郎さんは一二三さんに冷やかな視線を送る。
「違います！私が声をかけただけで……」
「……ほぉ。」
幻太郎さんは眉をひそめた。
「小生より、その男を選ぶというのですか。」
彼はどこか寂しげな色を浮かべる。
聞き返す間もなく、彼は言葉を紡ぐ。
「確か貴方は、女性恐怖症……でしたっけ？」
一二三さんの顔が曇る。
それは私も同じだった。
一二三さんが女性恐怖症？
彼はそれを否定しない。つまり、肯定の意。
「……ごめんなさい。」
私の口からは、咄嗟にそんな言葉しか出なかった。
「嫌な思い、させてしまって……」
「私は帰りますので。」
「待って……！」
一二三さんに腕を掴まれる。
こんな行動をとってくれる彼は根から優しいのだと感じる。
「無理しないでください。」
「無理なんかしてないよ。」
私は苦笑しながら言うも、彼の目は真剣だ。
呆気にとられていると、強く抱きしめられた。
お店でもこんなに近づいたことないのに。
免疫のない私の心臓はそれだけで破裂してしまいそうで。
「俺っち、Aちゃんのこと……」
「好き、です。」
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あかつき - くうう、今回も素晴らしかったです、独歩推しなので助かりました；； (2021年8月19日 19時) (
レス) id: 13d5a0db1b (このIDを非表示/違反報告)
そまそまりつりつ(プロフ) - 幻太郎と隠れヤンデレは凶器…くっっっ！無理…誰か、救急車を…出血多量で俺死ぬ (2019年6月20日 12時) (レス) id: 179de70c1e (このIDを非表示/違反報告)
サイカ(プロフ) - 初リク失礼いたしまぁぁぁｯす！ﾏｯﾃﾝﾛｫの幼なじみ二人組に夢主ﾁｬｧﾝを取り合いしてほしいでｯすっす〜！いちゅも楽しんで読ませていただいていますぅ(ﾊｧﾄｯ)宜しくお願いしまぁぁす！！！！！！！！！(勢いがどうかしてます。深夜テンションなんです。) (2019年5月5日 2時) (レス) id: f0e2e83b11 (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - 遅れてすみません…。とても良かったです！乱数がかわカッコイイです…！ありがとうございました！申し訳ありませんがリクエストしてもよろしいでしょうか？Fling PosseのStellaで乱数と夢主で帝統達と出会うのをお願いします！分かりにくくてすみません！ (2019年4月26日 18時) (レス) id: faab09ce15 (このIDを非表示/違反報告)
045209 - 初リク失礼します！一二三さんで女性恐怖症を克服するために夢主が頑張る→それに一二三さんが惚れるみたいな話が欲しいです！！おねがいします！！ (2019年4月20日 9時) (レス) id: 7491c8000a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさもっち。
| 作成日時：2019年3月17日 0時
