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「人、多いな……」
「当たり前だろ。」
かっちゃんに必死についていこうとするけど、これでも一応女子。
人波に流されそうになってしまう。
「チッ、俺から離れるんじゃねぇぞ。」
かっちゃんに乱暴に手を取られる。
「何で笑っとんだ。」
「いや、珍しく優しいな〜って思って。」
「あぁ！？いつもだろ！」
逃げるように足を速め、境内の前。
様々な願いを込め、手を合わせる。
帰る時には、星が輝き始めていた。
「さむ……っ」
「お前、何で手袋してこなかったんだ。」
「かっちゃんが急かすから急いで出てきたんでしょ…！」
かじかんだ指先に息を吹きかける。
「チッ、仕方ねぇな。」
「……ほらよ。」
かっちゃんが左手にしていた手袋を渡される。
「あ、ありがと……」
彼の温もりが残った手袋は、ポカポカと温かかった。
私の右手と、かっちゃんの左手が繋がれる。
所謂、恋人繋ぎってヤツ。
その手を、かっちゃんのコートのポケットに一緒に入れられた。
「これで少しはマシになんだろ。」
恥ずかしさからか、肌に当たる風は冷たいのに、顔が熱かった。
「ところで、何を祈ったんだ？」
「い、言う訳ないでしょ！」
言える訳ないじゃん。
今年もかっちゃんと一緒に居られますように、なんて。
「じゃあ、かっちゃんは何をお祈りしたの？」
「……知るか。」
「えぇ、ケチ。」
「そっちが先に言えや！」
手を繋いだまま、寮までの道をゆっくり歩いた。
(言える訳ねぇだろ。)
(―――Aと一緒に居られますように、とか。)
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あけましておめでとうございます！
2019年も、私の作品にお付き合いしてくださると嬉しいです。
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みりん - ヤバい…かっちゃん&轟くんと死柄木&ダビペアが好きすぎる…この前知ったばかりなのにハマってきてる。私がいる。 特にかっちゃん。私の心臓もたないよ。 (2023年2月26日 22時) (
レス) @page38 id: 4264beaf5b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 完全に私欲ですが！耳責め回を増やしてほしいです…！ (2023年1月4日 2時) (レス) @page46 id: 090773d13c (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - お願いします夢主ちゃんと轟くんとかっちゃんの絡みをもっと増やしてください。 (2022年12月17日 16時) (レス) @page15 id: f9c36b0019 (このIDを非表示/違反報告)
たぬき - 物間くんめちゃ増やして欲しいです！ (2020年5月9日 20時) (レス) id: 8fefdf43eb (このIDを非表示/違反報告)
間葉 - 雪桜さん！！ですよね！！ (2019年7月14日 7時) (レス) id: 8e4a69fdea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさもっち。
| 作成日時：2018年10月31日 0時
