宮家は今日も仲がいい

47 ページ47

もうすぐ、もうすぐで会えるんやな…俺らの赤ちゃんに

どっちに似とるんやろ、俺としてはAに似とって欲しい あっ、でも俺に似たらめっちゃイケメンになるんとちゃう？

まぁ、今んとこは元気に産まれてくれたらええわ(*^^*)





「ｯ…」

侑「A！！大丈夫か！？痛むんか？」

「うんｯ、ちょっとだけ(^^;;」

侑「汗拭くか？あ、先水飲んだ方がええ！？」

「それはまだいいかなｯ…」






なんや辛そうや、きっと俺が想像しとる以上に痛いんやろうな…

ゴメンな、変わってやれんくて。少しでもAの痛みを分けられたらええのに




侑「体摩ろか？」

「ありがとうｯ」



ｻｽｻｽ




侑「どうや？」

「うん、ありがとうだいぶマシになったε-(´∀｀；) 」

侑「辛いか？」

「うん、けどもう少しで赤ちゃん達に会えるんだもん！平気だよ(*^^*)」

侑「けど…」

「ｯ…またｯ痛くなってきたｯ」

侑「A！しっかりせえ！」

「大丈ｯ夫だからｯ」






今までAのこんな辛そうな顔を見たことがない、汗も凄いし顔が真っ赤や…

出産ってこんな辛いもんなんて知らんかった




「ゔぅっ！痛いｯ」

侑「ｯ…」






俺と繋がれたAの手が、陣痛の痛みが増すことに込める力が強くなる、普段のAの力じゃ考えれへんぐらいに

力強く握っとるAの手を両手で握り、安心させるように優しく強く俺も握った








侑「頑張るんやでA！」

「ふぅｯふぅｯ…ｯ」









そして2時間が経過




「うぅｯ、ｱﾞｱﾞ！痛いｯ」

侑「頑張れ、頑張れ！」






いよいよ本格的な痛みへと変わり、激痛のピークを達した。

言葉もまともに発せられず、額には汗と涙が滲んどって偶にあまりの痛さに気絶を繰り返し、また痛さで目を覚ます、見ていられへんぐらい壮絶やった





侑「水飲むか！？」

「うんｯ…」








先生「…このままじゃ」


侑「先生、Aは…妻は大丈夫なんですか？」


先生「奥さんのお産が思った以上に進んでません、このままだと母子共に危険が生じます、なのでこれから緊急帝王切開で分娩します。よろしいですか？」


侑「Aと赤ちゃんが助かるんやったらお願いします！」


先生「急いで手術室に！」






Aの顔はもう疲れきっとって、話も出来なく痛みも耐える気力も無くベットの上でぐったりしとる状態でいそいそと手術室に運ばれた

48→←46

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す