転生前の友人に､裏切られた (ページ42)

今日:6 hit、昨日:8 hit、合計:3,717 hit

全員集合ページ42

『す､すげぇ…』
あんなに大量にいた怨念が､1つもねぇ…!!
渡)「( *¯ ꒳¯*)ﾌﾌﾝ実は僕､悪魔退治が専門だけど､陰陽師としても活動してるからね」
なるほど｡恐らく､こいつの背中の翼も術のひとつなんだろう｡
ワ)「こりゃ凄い｡…でも､敵にしたら厄介だな…((ﾎﾞｿｯ…」
渡)「ふふっ凄いでしょ?さてと､邪魔な奴らは片付けたし､あとは…」
『アイツだけ､だな｡』
«ｼｭｯ»
風を着る音と共に､目の前に現れた心真
相変わらず余裕そうな笑みを浮かべていたが､渡を見た途端､意外そうに片眉を上げた｡
心)「へぇ…意外だね｡援軍か｡けど君は…」
『ああ｡"元"敵だ｡』
渡)「ま､利害が一致したし､僕にも事情がある｡何より…彼にはある恩があるんだ｡」
チラッと俺に視線を向け､意味ありげのウィンクをする渡｡
…は?どういう事だ?まさか､俺に恩があるとでも言うつもりか?
まさか…な
そう思ったのは､俺だけではないみたいで
ワ)「恩?ゼラに?敵であるはずの君が?」
訝しげに眉を顰めるワグ｡
対してシンマは､渡の言葉を聞いた途端に､俯きワナワナと震え出していた｡
心)「な､なんで！どうして!!君ばっかり…!!」
キッと心真は顔を上げ､俺らを睨みつける
その目にはもはや､闇しかやどっていなかった｡
「許さない､許さなイ､許さナイ､許サナイ!!」
ワ)「やばい!!」
刹那､耳をつんざくような叫び声を上げながら､シンマは突如複雑に手を組むや否や､俺ら目がけで攻撃を開始した｡
『っ!?』
やられる!?
心真のあまりの素早さに､俺は反応するのが遅れて､身構えることしか出来なかった｡
『……?』
明らかに俺を狙っての攻撃だったはず｡なのに､何故かいつまで経っても､攻撃は来なかった｡
不思議に思い､恐る恐る目を開けると､シンマは悔しそうな表情で､固まっていた｡
動いているのは口だけ｡あとはまるで､金縛りのように動かない心真｡
いや､正確には"動けない"ようだった｡
心真の右手には､攻撃するつもりだったであろう禍々しい紫色の火の玉が浮かんでいる｡
心)「ﾁｯ…次から次へと…!!」
心真の視線が僅かに動き､俺の後ろに､視線を移す
?)「おいおい､なんだよ｡さっきはカッコつけたくせに､お前ってやつは…」
?)「自信過剰よね｡シンマは｡」
?)「ふふっ｡本当ね｡」
『!?』
その声を聞いた途端､驚きのあまり目を見開いた｡
まさか､でも､間違いねぇ｡けど…なんで…
『皆…』
振り返ると､ギャタやパナタや､ムヌ先生と言った俺と親しい死神達が居た｡