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転生前の俺4 ページ5

その笑みに
ゾクッ嫌な予感がした。
だけど、俺は今、攻撃の内側!
ここまで近づけば、打つ手はないはず!
そう考えて、俺はそいつの喉を掻っ切った。
刹那、そいつの顔が、グニャリと歪んだ。
と同時に、喉から噴き出した血が、俺に絡み付いてきた。
『ギャッ』
な、何だこれ!!
不意を付かれたせいで、四肢を完全に防がれた俺
ワ)「!!ゼラ!」
『ワグ!逃げろ!』
これは、俺のミスだ。ワグを巻き込みたくねぇ!
ワ)「けど…!!」
ああ、そうだよな。お前は、優しいもんな。
『いいから行け!俺は大丈夫だ!』
ワ)「わっ分かった!死ぬなよ!先生呼んでくるから!」
いや、実際は、全然大丈夫じゃない。
どうやら、この血にも何か細工がされているらしく、全く力が入らない。
渡)「チッ…もう1匹は逃げたのか。けど…」
え?アイツの声が…!?
すると、すぅっと現れた新条渡。
ヤツは、俺の顔を見ると、面白そうに、ヒョイと眉を上げた。
渡)「へぇ…君、相当魔力高いんだ?」
『なっ…』
なんで生きてんだ!?
渡)「ハハッ流石に、驚いた?アレ、術の幻だよ。」
『!!』
嘘だろ?!
しかも…なんか、くるっしぃ!!
渡)「おっ?流石に、効きだしたね」
『な…何したんだ!』
渡)「へ?分かんない?魔力を吸い取ってるんだよ」
『は!?』
渡)「そりゃそうでしょ。僕、悪魔退治屋だし」
『〜〜ッ!!』
やべぇ…もう意識が…持たねぇ…な…
今まで、こんな失敗した事無かったのにな…
だっさ…
渡)「ハハハッ君、死ぬね」
『な…んで…』
渡)「ん?」
『なん…で…悪魔を…殺…すん…だ…?』
すると、新条渡の目から、面白がる色が消え、フッと
冷たい目になった。
渡)「最期の言葉は…それでいいのかい?」
『・・・』
黙ったままの俺を見て、
アイツは、
渡)「はぁ…最期だし。教えるよ…憎いからさ」
『そうか…』

なんだ。



同じじゃねーか
昔の



俺と



『許してやれよ…』


そう言ったのを最期に



俺は、闇へと落ちていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
渡side
僕は、悪魔が嫌いだ。
悪魔が憎い。

けど、そいつ…ゼラだけは、違った。
ゼラは、最期に、
〖許してやれよ〗と言った。
〖許してくれ〗ではなく。

しかも、まるで友を見るような…親しみの目で。

もしも
ゼラ…君が人間だったら、友達になれただろうか?

そんな事を考えてしまった僕は…

知らぬ間に

渡)「ゼラ…生まれ変わったら、君の人生に幸あらんことを。」

と何も無い空間で

一人呟いた。

--------キリトリ線--------

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羅琉 - できればもう一つの作品も更新してくれると嬉しいです! (2020年6月27日 12時) (レス) id: b0d47f7052 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほりはる | 作成日時:2020年4月9日 17時

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