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ぶっ飛ばしてくれ ページ37

ギャタside
訳の分からない事を言うや否や、シンマは崖を飛び降りた
しかもあの悪魔と共に、だ
ギャ)「シンマっ…!!」
俺は無駄だと分かっていても、叫ぶ
ダメだ。騙されてるんだ。悪魔なんかと仲良くしたら…!!
けれど、俺の声はシンマに届くこと無く、虚しく響いただけだった。
ギャ)「…なんで」
あの、シンマの清々しい笑顔
あの瞬間、昔の親友の顔が重なった
ソイツは昔、突然、悪魔と仲良くしたいと意味不明な事を言い出した。
最初、冗談だろうと思ったが、嬉々とした表情のソイツの前ではそんな事は言えなかった
その内、どうやって知り合ったのか、ある悪魔と仲良くなったとソイツから聞いた
すぐに止めたが、ソイツは聞く耳を持たなかった。
そして突如…ソイツは消えた
あれ以来、俺は更に悪魔に対して嫌悪感を抱くようになった
今でもソイツは、悪魔に騙されて消されたに違いないと、俺は思っている。なのに。
なんで…
前前世の友人?
有り得ない。まずそれを覚えてること自体怪しかった
やっぱり、騙されて…
ム)「ギャタ!!」
知らぬ間に、思考の海に潜っていた俺を力強い声が、現実に引き戻した
ギャ)「!ムヌ先生!!」
ム)「良かった、無事だったのね!…あら?シンマ君は…?」
ギャ)「シンマは…」
一瞬、言葉に詰まる
この状況で
俺が連れてくるはずだったシンマが居ないとなれば、何かあったのだと聞かれるのは当然だった
話さなければ。シンマが、悪魔に誑かされた事を。
と思う俺の気持ちとは裏腹に
知らぬ間に口からは言葉が滑りでる
ギャ)「アイツ、自分が原因なら、自分でケリを付けると行って、もう行きましたよ。…止めようと思いましたが、ムダでした」
先生がサッと青ざめる
ム)「そんな…!!シンマ君1人で行くなんて…!!」
俺も内心、青ざめていた
何を言っているだ俺は。
だが、同時に
シンマの言葉を、力を信じている俺がいる事を感じていた
先生にはシンガンで、俺が嘘をついた事は筒抜けのはずだが
あまりの緊急事態に、気づいていないようだった
俺は先生をなだめながら、ふとシンマが向かったであろう伝令塔に視線を移す。
塔の真上には、黒い塵状のものを纏った何かがおり、多分ソレが元凶だろう
ソレの元へ一直線に、向かうふたつの影を見つけた
シンマとあのワグとかいう悪魔だ。
2人の姿は、昔から見ていたかのような気がするほど既視感のある姿だった
ギャ)「…やっちまえ。」
吐き捨てるように呟く
2人で、俺らの変わりにぶっ飛ばしてくれという願いを込めて

俺にとって、心真は…→←やるぞ



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羅琉 - できればもう一つの作品も更新してくれると嬉しいです! (2020年6月27日 12時) (レス) id: b0d47f7052 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほりはる | 作成日時:2020年4月9日 17時

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