或る、断魔。【 ブラッククローバー 】【 夢 】

八振り目 。 ページ10

…





植物の、罠魔法か。



「… ____借りは返したぞ、アスタ」




やはり、オマエだった。




「見た所、彼は同期の子と一緒じゃないか。先導者は何処に行ったのだろうな」


「ふ、後輩を置いて逃げて行ったのでは無かろうな ? 」


「マグナは … そんな事しないな、ラック … 目先のものに夢中になるタイプだ、存分に有り得る」


「A先輩、推理は後にして宝目指しましょう、宝物」


「見た事無いからそんな事言えるんだな、君は」




顔を少し顰めながら、先輩が見上げる。


… 何かあったパターンだな、これは。




「… あ、貴女 ! 」


「… ? 私の事かな、ヴァーミリオン家のお姫様」


「お姫様は貴女じゃないの !? 何故ペンドラゴン家の貴女が」


「問うな、ノエル(･ ･ ･)」


「何で私の名前」


「君は有名だからね」




間髪入れずに先輩が言う。


確かに、魔力操作があやふやな所は … まぁ、あれ、何と言うか。




「ユノ、君は他人の失態を思い出さなくて良いぞ」


「えっ、何で」


「顔に書いてある」


「… やらかしましたね、オレ」


「あと今カマを掛けてみた」


「先輩 !! 」









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