期待されたいエゴイスト２【ブルーロック】 (ページ30)

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名前「あ、そうだ
今さっき第二試合終わったよ、そして…
第一試合と第二試合の結果だよ〜」

そう言うとパソコンを開いてキーボードを弄ると控室のモニターに勝敗の結果を見せる。モニターに映し出された暫定順位には…  
・1位チームＶ＋8 
・2位チームＸ＋5 
・3位チームＷ＋0
 ・4位チームＺ－5
・5位チームＹ－8 

今村「8-0！？」

五十嵐「マジかよ！？チームV強すぎ…」

名前「凄まじかったよ…
でも、いつか君達チームVと戦うんだ
そんな君達に話をしよう」

成早「話？」

名前「まぁ、その話をするのは僕じゃない
けど…」

名前はそう言うともう一度パソコンを操作して
モニターにある映像を映し出す
そこに映し出されたのは絵心だ

絵心『やあやあ、才能の原石共…』

名前「この映像を見ておいてね
お父さんよろしく」

絵心『名前おつかれ…取り敢えずお前達に
日本という国の話をしよう、日本人っていうのは、役割を与えられるのが好きな人間だ。

世のため、人のため、誰かのために 役割を全うするのが得意な国民性だ それが美徳だと思っている  日本が世界と対等に渡り合えるメジャースポーツ、それが野球だピッチャー・キャッチャー・内野手・外野手・一番バッター・四番バッター

 そして何より、攻・守が完全に分かれたイニング制であり、タックル等の身体のぶつかり合いのないフィールド。明確に、その役割を与えられ自分の仕事に全力を注げばいいこのスポーツは、日本人の特性に非常に適合している…故に強い。 

でもサッカーは違う… その局面で攻・守が一変する自由度の高いオープンフィールド、そして肉弾戦  このスポーツは役割を全うするだけでは勝てないように出来ているんだ  故に必要なのは、”独力” お前1人の個の能力だ。  サッカーにおいて、今日本人が世界に誇れるポジションはMFとSB。 「チームのために」で身を粉にし、決まり事を全うすることでストライカーの”1”を”100”にするこのポジションに、優秀な選手が多く生まれるのは当然だ。 そして、この献身と犠牲心がなければ日本サッカーはここまで進化しなかったと言ってもいい…故に、革命は起きない

サッカーにおいて、得点を奪うというのは相手の組織を”破壊する”という行為。 つまりストライカーとは”破壊者”なんだ そして、ゴールとは敵のルールを破壊するピッチ上の”革命”だ。 