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名前「次はノアからボールを奪い取って
ゴール付近まで取られずに運ぶことを次の目標にしてます。そのためにドリブルとキープ力を高めてます」
ノア「…しっかり理論は持って来たな」
ノアはそう言うと、カップのハングルを持ってコーヒーを飲むと椅子にもたれた
名前「!(よ、良かった…!)」
名前はまた否定されるかと思っていたのか
肩の力が抜ける、ノアはそれを見ると
ノア「お前がここに来て半年経つが…
まだ…俺が怖いか?」
名前「え!?あ、いや…そういう訳は…」
ノア「気付いてねぇと思ってたんだろうが…
よく、俺の顔色を気にしながら喋ってるのも気づいてるぞ」
名前「うっ(バレてた…)」
名前は気まずくなったのか顔を逸らす
ノアはカップをテーブルに置くと
【ワシャ…ワシャ…】
名前「!」
ノア「別に怒ってる訳じゃない…
そんなに怖がらないでいい、ゆっくりでいいからリラックスして喋ってくれ」
ノアは名前の小さな頭を優しく撫でる
慣れていないのかぎこちないがノアは痛くならない様にゆっくり優しく撫でる
名前はそれに驚くと顔を上げた
そして、久しぶりにノアの目をしっかり見た。ノアの顔はいつもの無表情だったが…その表情は少し穏やに見えた
名前「あ、あの…ノア…
お願いがあるんですが、いいですか?」
ノア「なんだ?」
今度は目を逸らさずにノアの目をしっかり見て話す。ノアは一度名前の頭から手を離す
名前「明日…僕と1on1お願いします!」
ノア「いいぞ」
名前「あと、もう一ついいですか?」
ノア「あぁ」
名前「ゴールを妨害できたら…
しゃ、写真お願いしてもいいですか?!」
ノア「!…なぁ、まさか…ずっと
それお願いしたかったことか?」
名前「…はい」
恥ずかしそうに言う
実は出会った頃からずっとお願いしたかったのだが、怖くてできなかったのだ
ノア「明日1on1してやるから、今日のところはもう練習はするな、あれ以上はオーバーワークだ。それに、もう夜になる…飲み終わったら家まで送ってやる」
名前「はい…(飲み切れるかなぁ…)」
カップに入ったブラックコーヒーを見つめていると
ノア「名前…飲めないなら最初から言え」
名前「…ごめんなさい」
ノア「すぐに謝んな」
【ポンッ】
名前「!」
ノアは名前の持っていたカップを取ると
頭をポンッと撫でてからコーヒーに砂糖とミルクを入れると蒼に渡した
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作者名:眠い羊ちゃん | 作成日時:2023年3月1日 0時