期待されたいエゴイスト【ブルーロック】 (ページ21)

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ー7話　コーヒーページ21

それから半年間
バスタード・ミュンヘンで他のメンバーと一緒に練習させて貰った。最初はメンバーも自分達よりも小さな子供がいることに違和感を感じていたが、彼らは良い人たちだった。名前のプレーにアドバイスを与えたりアシストをしてあげたりと…確実に前より成長し強くなった。

そして、ある日＿

絵心「名前」

名前「なに？」

いつも通り練習を終えてクラブハウスから、絵心が借りている家に帰り、備品を手入れしている時だった＿

絵心「1週間後イングランドに移るぞ」

名前「え！？なんで？」

絵心「世界を見せてやるって言っただろ
世界はドイツだけじゃ無い。
あと、1週間でお前の目標達成しろよ」

それだけ言うと、絵心は部屋を出て行った

名前「(ヤバイ…)今何時！？」

壁に掛けてある時計を見てみると
まだ18時半…今からクラブハウスに向かえば
まだコートは空いている

名前「急がなきゃ！」

名前は手入れし終わった備品をカバンに詰めるとバレない様に走ってクラブハウスに入る。
幸い、まだコートは空いていたためすぐにアップを済ませるとサッカーボールを持って自主練を始める

【ボンッ！】

名前「ハァ…これじゃあ、まだ…」

綺麗な線を描くドライブシュートで長距離でゴールを決める。そのシュートはゴールギリギリの端に綺麗に入る…だが、名前はそれに満足していない
すると＿

？「誰だ。もう練習は終わりだ」

名前「！」

？「お前帰ったはずじゃ＿」

そこにいたのはノアだった
恐らくボール蹴ってる音に気づいて
様子を見に来たのだろう

名前「の、ノア…えっと…」

ノア「はぁ…“アイツ“には言わねぇでやる
早く片付けてこっち来い」

ノアはため息をつくと片手で頭を抱える
“アイツ“とは絵心のことだろう
ノアは名前が絵心の許可なく来たことに
気づいているのだ

名前「はい…(お父さんに許可なく来てることもバレてるし…これ、絶対怒られるやつじゃん…)」

あの日以来…ノアのことが怖くなり
喋る時などは機嫌を損ねないように
顔色を伺いながら喋る様になってしまった
ノアに言われてすぐに片付けるとカバンを肩に背負うとノアの元に向かった

ノア「着いて来い」

名前「はい…」

名前はなるべくノアの目を見ないように
しながらノアに付いて行く
そして、着いた場所は＿

ノア「名前」

名前「？」