盛りの不良共は天然女子を落とすのに必死なんです 1

愛美愛主 ページ49

『最低』




思わず口から出た一言、そして目から溢れる涙




万「A」




マイキーが名前を呼ぶ




万「おいで」




って。




✱ ✱ ✱




マイキーの足の中で私は、三角座り




後ろからただ只管(ひたすら)、強く抱きしめるマイキーに
そっと答えるようにしてマイキーの腕に自分の手を重ねる




万「ねぇ、A」




マイキーは囁く




万「今度は俺が、Aのそばに居るから」




"…………もう、大丈夫だから、俺が、居るから"




『っ、……………とら』




万「っ、アイツと、比べるなよ」




後ろから更に強く抱きしめられる
苦しいくらいに。




万「A、こっち向いて」




私は言われた通り、振り返る




万「ちゃんと、俺の事、見てよ」




『…………まい、きー、マイキー、っ』




この瞬間、私の目に映ったのは




「＿＿＿＿＿じゃなくて、佐野万次郎。




万「そう、マイキー様だよ

この俺を前にして違う男の事考えるなんて本当肝が据わってる」




そう言って、優しく笑うマイキー
私は彼を抱きしめる。




『…………っ、私も、マイキーのそばに居る

ずっと』




万「A」




『それで、皆の事も守る

もう、昔の弱い私じゃないもん』




万「ふっ」




マイキーは笑って、優しく頭を撫でた




万「ンじゃあ……………」




遂に話を切り出すマイキーの足から降りて
副総長のケンちんの隣に並んだ




堅「もう、大丈夫そうだな」




ケンちんの親指の腹が、私の頬を優しく撫でる




『うんっ』



✱ ✱ ✱




万「ヤ_る？」




パ「…………相手は二個上だし、東卍もタダじゃ済まないし、皆に迷惑掛けちゃうから」




「でも、悔しいよ、マイキー。」




万「ンなこと聞いてねぇよ。

ヤ_んの？ヤ_んねぇの？」




パ「ヤ_りてぇよ！！！！！！

ぶっ殺してやりてぇよ！！！！！！」




万「ふっ、だよな。」




パ「………………え、」




マイキーは立ち上がる




万「こんなかに、パーのダチやられてんのに

ひよってる奴、居る？」




「迷惑だって思ってる奴、居る？」




「ふっ、パーのダチやられてんのに

ひよってる奴、居る？」




『ふふふ、っ』




堅「ふっ、」




Aとドラケンは顔を見合わせて笑う
周りもみんな、余裕そうな顔で




笑った




万「居ねぇよなァァァ！！！！！！」




「愛美愛主潰すゾ！！！！！！！！」




「「「『オーー！！！！！！！』」」」

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