盛りの不良共は天然女子を落とすのに必死なんです 1

prank ページ36

堅「お前の事、これでも大事にしてんだよ」




そう言ってケンちんに身体を起こされた




堅「それより、お前も拒めよ。

何流されてんだよ、バカ」




おでこを何度も指で押される




『だ、だって、』




堅「だっても何もねぇよ」




『……………………………ん』




堅「ァ？」




『………………っ、ケンちんの事
殴れるわけないじゃんかぁ……………っ！！！！』




ボロボロ泣く私はケンちんの硬い胸板を叩く




『さっき言ったぁぁ、ケンちん、だいずきだぁって、いったぁ…………っ！！！！』





堅「ちょ、A…………っ

いてぇって、いてぇから、」




ｶﾞﾁｬ




「ケン坊〜、仲良くしてる…………」




堅「げ」




『ぅぁわぁぁあん』




「ちょ何、女の子泣かしてんのよ！！！！」




堅「は！？ちげぇよ！！！！！！！」




✱ ✱ ✱




Aを家に送る間




俺の腕にくっついて離れないA
嫌じゃねぇけど歩きにくい




堅「A、離れろ」




首を横にブンブン振って離れない




堅「………………」




『…………ケンちん』




堅「ん」




『今日は、本当にごめんなさい』




堅「もう何とも思ってねぇよ。
だからもう謝んのはこれで終わりにしろ」




『………………、うん、ありがとう

だいすき、ケンちん』




堅「ん」




『むっ』




俺の顔をAの手で挟む




堅「っ、な」




『………ケンちんは、わたしのこと、すき？』




なんか、懐かしく感じた




この感じ。




堅「……………ふ、さぁな」




もう俺だって小学生じゃねぇよ
少しは、大人になってんだ。




『むーっ、マイキーなら好きって言ってく……………んぅ、？』




俺はAの口に手を被せて、顔を近づけ




「っ！！！！！！！！」




堅「ん」




口を付けた




Aの顔はまるで林檎みたいに赤くなって
口をパクパクさせる




堅「…………今は、俺の事だけ考えてろ」




俺は、舌を出して悪戯っぽく笑って見せた。




✱ ✱ ✱



初、ちょいえち挟んじゃいました。

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