盛りの不良共は天然女子を落とすのに必死なんです 1

strong ページ22

一緒に居るのが当たり前だったのに
いつしかAは、俺らのそばにいなかった



────もう、半年も会ってない




万「ウルちゃん、俺の仲間に会おう」




堅「ウル、入んぞー」




急にマイキーがAに会いに行くと言った
まるで、この日を待っていたかの様に。




✱ ✱ ✱




でっかい家のドアなんか簡単に破って
ズカズカ中に入る俺ら




『っ、や！！！！！！！』




堅「っ、」




Aの顔には所々、青アザが出来ていた




堅「…………っ、誰にヤられた！！！！」




『……………っ、どら、けんく、んっ、

はなし、て…………』




半年会わなかっただけで




こんなにもAはボロボロになって




今まで見たことないくらいに弱々しかった




万「ウルちゃん」



『……………っ、』




万「…………もう、これで、最後にするからさ

顔、見せてよ。」




────最後




堅「っ、マイキー、最後って、！！！！」




万「最後だよ

もう、俺らは、会わない。」




話がついていけない




半年ぶりに会った、俺が惚れてる女は
ボロボロになっていて




会うのが、今日で最後？




ふざけんじゃねぇよ。




万「……………ごめん、もう帰るよ」




堅「っ、マイキー、納得いかねぇよ…………」




万「………………」




マイキーは
俺を無視してさっきまで来た道を戻る




『………っ、マイキー、ケンチン！！！！！』




堅「っ、Aっ、！！！」





万「……………っ、」




マイキーは、Aを抱き締めた




『っ、マ、イキー…………』




万「っ、本当にバカ、連絡も取れなくなって！！

……良かった、生きてて、本当に良かった……っ」




俺も、マイキーとAを抱き締めた




堅「……A、もう離れんな

ずっと、俺らのそばにいろ。」




✱ ✱ ✱




万「Aは一旦、喧嘩は休憩すること！」




堅「Aに売られた喧嘩は俺らが買ってやる」




『………ふふっ、ふたりとも、ありがとうっ、』




久しぶりにAの笑った顔を見た




やっぱり好きだよ、俺




ずっと、笑ってて欲しいよ、A。

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