憂狼優楽 ページ21
それからというものの、私は売られた喧嘩は
全部買うようになっていった
年齢も性別も関係無く、どんな相手にも
喧嘩をふっかけていた自分は最初
散々、ボコられた。
今でも残ってる古傷は沢山、でも喧嘩する度に
私は独りで成長した
後に、私の後ろに着く者も現れ
遂にはひとつの団体まで作ってしまった
その名は、
✱ ✱ ✱
『…………私が
自分の強さを証明する為、だけじゃない
大切な人達を守る為に入れたんだ』
あの日、私を助けてくれた隆ちゃんや
恭ちゃん、もう死んでしまった仲間の分も
そして、マイキーやケンチンのも
私が死ぬまでずっと、何らかの形で
守りたい
─────守りたかった。
『でもね、タケミッち
私は名だけの"副総長"だよ』
武「………………?」
『皆が戦ってる中、私はずっと隠れてた
だから私は、…………っ、』
上手く、声が出ない
でもちゃんと、言わないと
『沢山の仲間を、失ったっ、!!!!』
万「……………っ、」
『私は、だれも、だれも守れなかった………っ
だから、私は、弱いっ、!!!!!』
✱ ✱ ✱
万「ウルちゃんは俺が守る」
ガキのくせして一丁前に一人の女の子を
ただひたすら、口説いてた
それが「狼牙A」だった。
目を離せばすぐ勝手にどっか行くし
目を離せばすぐ知らない男が付いて来るし
目を離せばすぐ傷だらけで帰ってくるし
目を離せばすぐ君は、一人で泣いてた。
万「ねぇ、ウルちゃん
その髪の毛、どうしたの。」
「散髪屋さんが失敗しちゃった〜
むっ、マイキー君、短いの嫌い?」
万「嫌いじゃないよ、似合ってる」
─────ねぇA、本当に失敗したの?
万「ねぇ、ウルちゃん
その手首、どうしたの。」
『学校で遊んでたら変な転け方しちゃった』
万「そっか、気をつけなよ?」
─────嘘だ
万「ねぇ、ウルちゃん
その顔、どうしたの。」
『…………、で』
万「ウルちゃん」
『っ、もう、聞かないでっ!!!!!!』
─────なんで。
俺は、膝を抱えて泣くAを見た
『…………っ、マイキーくん、もう、わたし
死にたいっ、』
俺が、守るって言ったのに
泣かせた挙句の果てにコイツは
死を望んだ。
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とも - ドラケンが…イケメンすぎて……… (2021年7月26日 7時) (レス) id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子S氏(プロフ) - うっ!最高!!(吐血) (2021年7月25日 16時) (レス) id: 355241a2ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - うわぁ! めちゃくちゃ面白いです! 頑張ってください! (2021年7月24日 8時) (レス) id: cfbd9ee85a (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - とってもかわいいですし、とてもお気に入りです。これからも更新頑張ってください! (2021年7月24日 2時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 一読者の意見なのですが、少々作者様のお話が多く、せっかくおもしろい小説の内容が遮られてしまうのが勿体無いなと思います…。「設定(2)」や作者様のお話のページはもう少し区切りの良いところに置くなどして頂けると少し読みやすくなるかなと思います…。狼牙ちゃん (2021年7月24日 2時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すのはら | 作成日時:2021年7月18日 9時