盛りの不良共は天然女子を落とすのに必死なんです 1

rae ページ19

俺は今、マイキー君に胸ぐらを掴まれている




万「っ、なんで…………

オマエがそれ知ってんだよ！！！！！」




堅「……………おい、ダレから聞いた？」




二人とも、怖い

怖すぎる

俺はここで死んじまうのか…………？




『マイキー、ケンチン

そんな顔しないの〜』




倒れていたAちゃんは、ゆっくり起き上がって、俺ら三人を見る




『……………タケミッち、隠しててごめんね』




万「っ…………」




『いいよ〜、タケミッちになら。

だって、マイキーとケンチンの大事なトモダチでしょ？』




堅「………………」




『タケミッち、合ってるよ。

私は東京卍會副総長、狼牙A』




Aちゃんはそう言って、自分の髪を右肩に流した




……………ドキッ




綺麗な伏し目に程よいピンク色の唇




万・武・堅「「………………」」




『ん、どうしたの三人とも

同じ顔してるよ』




俺とマイキー君とドラケン君は顔を見合せた




ぶわっと顔が赤くなる俺たちを見て
Aちゃんは優しくはにかむ




『……………これが、私の強さの象徴』




"狼の刺青"




『いつだったかな、これを入れたのは………』




✱ ✱ ✱




両親共に金持ちだった私は、何不自由なく
過ごしていた




でも私にはそれが、退屈で退屈で仕方なかった




そんなある日




「お嬢ちゃん、可愛い顔してんな〜

ちょっとツラ貸せよ」




知らない人達に囲まれた




腕を掴まれて暗い路地裏に連れ込まれる
小さい身体の私は簡単に押し倒され




服を脱がされた




『っ、や、！！！！！！！！』




必死に抵抗した私は、一人の男の顔を
引っ掻いた




「っ、テメェ

舐めた真似すんじゃ……………」




私目掛けて振りかざされる拳に目を瞑った




その時




？「はい、そこまで」




いつまでたっても痛みが来ない
私は恐る恐る目を開ける




そこには、私と同い年くらいの男の子がひとり




？「女の子にはさ、優しくしないと」

I will protect you→←I know

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