盛りの不良共は天然女子を落とすのに必死なんです 1

truth ページ17

俺は、座り込んだままのAを抱き締めた



何も言わず、ただ強く強く強く
抱き締めた。




堅「…………怖い思いさせた

すぐ助けに来てやれなくて、ごめん。」




『…………っ、』




後からタケミッちとマイキーもやって来る




万「Aっ、！！！！！！

オマエ、その血………」




堅「違う！！！！

……………マイキー、コイツらの血だ。」




俺らの周りには四人の男が血だらけで
倒れていた




武「…………この人ら、無事なん…………」




万「無事に決まってんだろ！！！！！」




堅「マイキー！！！！」




武「す…………すいません…………」




万「…………ごめんタケミッち。

ケンチン、A、どう？」




堅「…………A、コイツらに何された。」




Aは俺の腕の中で小さく首を横に振る




見た感じ、多少の服の乱れと強く握られた跡が手首にあった




堅「…………無理矢理なんかされた感じは無い」




その瞬間、マイキーは地面に座り込む




武「ま、マイキー、君…………」




万「っ良かった、本当に、良かった…………っ、」




小さな声で、小さく鼻をすするマイキー




堅「……………マイキー、もう

いいんじゃねぇか。」




万「……………っ、ケンチンは、いいの？」




堅「いいわけねぇよ。

……………でも、もうこんな思いさせたくねぇ」




万「………………分かった、俺から言う」




✱ ✱ ✱




ナオトから、聞いた




─────




直「狼牙Aは

8・3抗争で龍宮寺堅と一緒に死んでいます。」




武「……………っ、そんな！！！！」




直「……………貴方、知ってますか。

"狼牙A"という人物が一体、何者なのか」




武「ん〜マイキー君かドラケン君の彼女…………」




直「そんなことは聞いてません！！！！！」




武「は、は、ハィィィイ！！！！」




直人に怒られてしまった




直「あの女、狼牙Aは…………

"東京卍會副総長"です。」




…………………東京卍會の副総長！！！？？！
いや、でも




武「東卍の副総長はドラケン君なんじゃ……」




直「はい、"公にしているのは"龍宮寺です」




………………どういうことなんだ




あのAちゃんが、東卍の副総長
絶対、嘘だ、何かの間違いなんじゃ………




直「狼牙Aには、強さの象徴

左の首筋に"狼の刺青"が入っています」

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