盛りの不良共は天然女子を落とすのに必死なんです 1

I got you ページ16

だいぶ昔の事を思い出した。




「あれ、案外素直じゃん」


「…………へぇ、んじゃあ遠慮なく」




男が私のカッターシャツのボタンに手をかけた




その瞬間




私は、男の腹を蹴りあげた




「っ！！！？？！がはっ、げほ、」


「っ、な！！！？」




『汚ぇ手で触んじゃねぇよ。』




なんだ、私
まだ、やれんじゃん




✱ ✱ ✱




万「なーんてね」




武「……………へ？」




万「バカだなー、タケミッち

女に手ぇ出すワケねーじゃん」




堅「タケミッち…

オレ相手に凄んだな？」




武「す、すいません………」




堅「いいよ

"譲れねぇモンがある"今どき女にそれ言うやついねぇぞ？昭和だな

ビッとしてたぜ」



日「あれ？タケミチ君

この人たちって…………」




────「ゴメンなさい！！！！！」




日「私、勘違いしちゃって」




万「いーよ、別に

すげービンタだったなぁ」




日「すいません！！！！！」




万「………好きな男のために頑張るのはいいけど、無茶しちゃダメ

相手が相手なら大変なことになっちゃうよ？」




日「ハイ！

じゃ…………行くね」




武「え？デートは？」




日「今度でいいよ

せっかく友達が遊びに来てくれたんだし」




万「バイバーイ、今度は叩かないでね♡

…………いいコじゃん、滅多にいねーよあんなコ」




武「あ」




万「大事にしてやれよ」




「っ、ハイ！！！！

……………あれ、そう言えばマイキー君」




万「ん？」




武「Aちゃんは今日、"一緒"に来てないんスね！

てっきり毎日一緒に居るもんだと……………」




万「………………は？

ケンチンの後ろにい……………」




堅「…………………っ、！！！！」




ドラケンは走り出す




✱ ✱ ✱





辺りを見渡せば、いまさっきボコった男四人




所々、私のものじゃない血が着いていた
どうしよう、こんな格好じゃ…………




堅「っ、A！！！！！！！！！！」




どこからか、私の名前を呼ぶ声がした




っ、ケンチンだ………………




その時、私は足の力が抜けてその場に座り込む




『……………っ、ケン……………チ』




堅「Aっ、！！！！！」




✱ ✱ ✱




目の前には血まみれで倒れる男とその真ん中に座り込んでいるAが居た




堅「Aっ、！！！！！」

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