一目惚れ 18 ページ20
よくよく見ればここにいる奴全員、バスケ部でしかも一軍メンバーじゃね？
って事はまさか──
「すまない、遅れて……？」
──当たりだ。肩越しに振り返ると、プレートを持った赤司が立っていた。ばちり、と目が合う。赤司が「なんでいるんだ？」と言いたげな表情したのを俺はいち早く察し、にこやかに笑みを浮かべた。
「ごめん、お邪魔させてもらってる。迷惑じゃなかったら一緒に食べてもいいかな」
「え、ああ、構わないが」
チラッと黄瀬達を一瞥すると、それ以上は何も言うことはなく俺の横に座る。俺の横がたまたま空いていて、そこに赤司が座ったというだけなのに、ドキッとした。それだけのこと、なんていう乙女思考だろうか。
「あれ、Aっちと赤司っちって知り合いだったんスか」
「え？ まあ、うん。知り合いなのかな？」
「そうだな」
そうだな、と簡単に片付けられてしまった事に少しショック。そっか、やっぱりまだ知り合いなのか。
ちら、と赤司の方を見ると赤司は行儀正しく「頂きます」と手を合わせている。赤司はサバ定食にしたらしい。
「そういえばお前いつもパン食じゃなかったか？」
カツカレーのカツを食いながら青峰が思い出したように聞いてくる。と、横にいた黄瀬が意地の悪い笑みを浮かべ、
「あ、そのこと何スけどー、ぎゃ！？」
「悪ィ、足踏んじまった」
黄瀬が余計な事を言う前に阻止だ。黄瀬が涙目で「酷いっス！」と喚くが、俺はにこにこと笑う。もちろん、その笑顔には「余計な事を口走ったらぶっ殺す」と意味が含まれていて、ようやく意図に気づいた黄瀬がぶるりと身を震わせて小さくなった。
「……すいませんッス」
「よろしい、からあげ一個で許してやるよ」
「そんなっ」
問答無用で黄瀬の皿からからあげを奪い取ると、口に放り込む。揚げたてのからあげは噛むと肉汁が溢れジューシーですごく美味かった。これなら俺もからあげ定食にするべきだったな、とうどんを啜りながらそう思った。
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み〜ちゃむ(プロフ) - 九さん» ウワアアアア！頭に血が上りながらも待ってましたwwwwでも待ってた甲斐が有りますねwww面白いです！！ (2015年8月24日 10時) (
レス) id: b3ef065543 (このIDを非表示/違反報告)
九(プロフ) - やさし(くありた)い人間←さん» やさし(くありた)い人間様、コメントありがとうございます！俺得なんて言っていただけて嬉しいです！これからも是非よろしくお願いします！ (2015年8月24日 1時) (レス) id: 0d9ac45806 (このIDを非表示/違反報告)
九(プロフ) - ハクさん» ハク様、コメントありがとうございます！ 赤司受けいいですよね！私も好きです！主の性格がどんどん病的に捻じ曲がっていくんですが、生暖かい目で見守ってください…！ (2015年8月24日 1時) (レス) id: 0d9ac45806 (このIDを非表示/違反報告)
九(プロフ) - もちてんぐさん» もちてんぐ様、コメントありがとうございます！ ドキドキですか、ドキドキしていただけて光栄です！私もコメント頂けて嬉しくってドキドキしてます…。更新頑張りますっ！ (2015年8月24日 1時) (レス) id: 0d9ac45806 (このIDを非表示/違反報告)
九(プロフ) - Ｒｕｉさん» Ｒｕｉ様、コメントありがとうございます！ 早く更新出来るよう色々と頑張ります！！ (2015年8月24日 1時) (レス) id: 0d9ac45806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九 | 作成日時：2014年7月22日 21時
