一目惚れ 17 ページ19
青峰は黄瀬が手を振っている事に気付くと至極面倒くさそうな顔をし、こっちに向かってくる。
「よぉ、お前ら何してんの」
「別に？」
「峰ちんには関係ないし」
何もねぇ…と、苦笑しながら青峰が呟く。今までのやりとりを飛び火が来ないように入り口付近からみていたらしい。と言うより、男二人のガンの飛ばし合いはやっぱり目立つものがあるらしくチラチラと此方を見てくる奴が結構いる。俺も紫原も居心地の悪さを感じ、どちらとともなく視線を逸らす。黄瀬が、ふう、と息をついているのが横目で見えた。
「そんなことより早く買おーぜ。テツ達あっちの席で待ってるって」
それもそうだな、と再び食券機に並ぶ。
悩んだ挙句、結局一番安い『ざるうどん』にした。
＊
プレートを持って席に着こうとすると、青峰が言った通り既に「黒子っち」、それと緑色の髪をした眼鏡が座っていた。「黒子っち」は俺と目が合うと少し目を見開いてそれから会釈してくれた。
「どうも…」
「昨日ぶりだねー、ええっと。黒子っち？」
「黒子 テツヤです」
「あぁ、そう。俺は緒方A。よろしく」
にこり、と人の良さそうな笑みを浮かべながら改めて自己紹介をする。プレートをテーブルに置くと、一言断りを入れて黒子の横に座った。手前に黄瀬達が座る。
「……知り合いなのか？」
と、斜め前に座っていた緑色の髪をした眼鏡が不審げな目で俺をみる。俺もはじめて見る顔だな、と思ったけどよく見ればこの緑色も見覚えがある。確か、練習を見に行ったときにいた……
「あ、思い出した。シュートのすごく上手い人だ」
「は？」
そうそう、赤司目当てで見学しにいったが、ちょうどこの緑色がシュートするところをみた。ゴールから遠く離れていたのに完璧にシュートが入ってすごかったのを覚えている。
「フォームって言うの？ 俺、バスケ知らねーから詳しくないんだけど、すっげぇ綺麗なフォームだったな」
「べ、別に当たり前のことなのだよ…！」
その時のことをそのまま褒めると、緑色は顔を赤くしてぶっきらぼうに顔を背かれた。
今までそのやりとりを黙ってみていた黄瀬が、じとっとした目を此方に寄越し、口を開く。
「……Aっちって本当にたらしッスね。見境ないんッスか」
「ばか、何言ってんだよ。で、あんた名前は？」
「緑間 真太郎、なのだよ」
「緑間ね。よろしく」
頷いてもう一度微笑む。すると、緑間も小さく「よろしく」と言ったのが聞こえた。
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み〜ちゃむ(プロフ) - 九さん» ウワアアアア！頭に血が上りながらも待ってましたwwwwでも待ってた甲斐が有りますねwww面白いです！！ (2015年8月24日 10時) (
レス) id: b3ef065543 (このIDを非表示/違反報告)
九(プロフ) - やさし(くありた)い人間←さん» やさし(くありた)い人間様、コメントありがとうございます！俺得なんて言っていただけて嬉しいです！これからも是非よろしくお願いします！ (2015年8月24日 1時) (レス) id: 0d9ac45806 (このIDを非表示/違反報告)
九(プロフ) - ハクさん» ハク様、コメントありがとうございます！ 赤司受けいいですよね！私も好きです！主の性格がどんどん病的に捻じ曲がっていくんですが、生暖かい目で見守ってください…！ (2015年8月24日 1時) (レス) id: 0d9ac45806 (このIDを非表示/違反報告)
九(プロフ) - もちてんぐさん» もちてんぐ様、コメントありがとうございます！ ドキドキですか、ドキドキしていただけて光栄です！私もコメント頂けて嬉しくってドキドキしてます…。更新頑張りますっ！ (2015年8月24日 1時) (レス) id: 0d9ac45806 (このIDを非表示/違反報告)
九(プロフ) - Ｒｕｉさん» Ｒｕｉ様、コメントありがとうございます！ 早く更新出来るよう色々と頑張ります！！ (2015年8月24日 1時) (レス) id: 0d9ac45806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九 | 作成日時：2014年7月22日 21時
