一目惚れ 13 ページ15
今日はいい天気ですね？ 馬鹿か、そんな不自然な会話が成り立つと思っているのか。ぶんぶんと左右に頭を降る。赤司の眉間に皺が刻まれる前に──……ええっと、そうだ。
「赤司くん、そのぉ……何か聞いた？」
控えめに窺うように。しかし、何かが分からないのだろう赤司は頭の上にクエスチョンマークを浮かべている。すぐに思い当たらないと言うことは、聞いてないのかそれとも、単純に興味がない事とされているのか。後者だったらショックだが、力んでた肩の力を僅かに緩め、核心から少し濁して話す。
「あーえっと、俺が一目惚れしたとかなんとか……」
「一目惚れ……」
赤司が口の中で呟くように反復する。あ、これは聞いてないな。そう確信して、肩の力を全て抜いた。
「いや、聞いて無かったら別に問題はないんだ。変な事聞いて悪かっ」
「黒子のことか」
あっさりとバッサリと。ど直球にきた発言に、呼吸を忘れてしまうぐらい驚いた。
「あぁ、図星だったか」
「ちょ、ちょっと待って、嘘だろ……」
軽く頭の中がパニック状態。さぁっと血の気が引いていく。
図星？ 赤司は俺の気持ちを知っているってわけか？ なんで？ やっぱり「黒子っち」が赤司に話してしまったあとだったのか？
スッと俺の手から赤司の腕が離れる。その手を追う事も出来ず混乱している俺に赤司が至って普通な顔をして向き合う。
「大丈夫だ。そういった事は個々の自由だと思うから否定はしないし、ましてや言いふらしたりしない」
「え、え？ うん？」
淡々と言う赤司に俺はますます混乱してくる。そういった事とは言葉を濁しているが、同性を好きになる事を指しているんだろう。
でも、何が大丈夫なんだ？ 言いふらすって何。悪いが、お前の気持ちには応えられない。安心しろ、人に言うつもりはない。と言ってる事なのか。まだ何も気持ちを伝えてないのに。それなのに、人伝えに聞いてそれで終わりって事？ ──ふざけるな、せめてきちんと告白ぐらいさせてくれ。そうしてから言いふらしてくれた方がまだマシだ。覚悟を決めてグッと拳を握った。
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み〜ちゃむ(プロフ) - 九さん» ウワアアアア！頭に血が上りながらも待ってましたwwwwでも待ってた甲斐が有りますねwww面白いです！！ (2015年8月24日 10時) (
レス) id: b3ef065543 (このIDを非表示/違反報告)
九(プロフ) - やさし(くありた)い人間←さん» やさし(くありた)い人間様、コメントありがとうございます！俺得なんて言っていただけて嬉しいです！これからも是非よろしくお願いします！ (2015年8月24日 1時) (レス) id: 0d9ac45806 (このIDを非表示/違反報告)
九(プロフ) - ハクさん» ハク様、コメントありがとうございます！ 赤司受けいいですよね！私も好きです！主の性格がどんどん病的に捻じ曲がっていくんですが、生暖かい目で見守ってください…！ (2015年8月24日 1時) (レス) id: 0d9ac45806 (このIDを非表示/違反報告)
九(プロフ) - もちてんぐさん» もちてんぐ様、コメントありがとうございます！ ドキドキですか、ドキドキしていただけて光栄です！私もコメント頂けて嬉しくってドキドキしてます…。更新頑張りますっ！ (2015年8月24日 1時) (レス) id: 0d9ac45806 (このIDを非表示/違反報告)
九(プロフ) - Ｒｕｉさん» Ｒｕｉ様、コメントありがとうございます！ 早く更新出来るよう色々と頑張ります！！ (2015年8月24日 1時) (レス) id: 0d9ac45806 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九 | 作成日時：2014年7月22日 21時
