痛え ページ4
「はっ…はぁ」
顔は熱いのに、水で冷やされた体は寒くて仕方ない。
なのにこいつは俺の頬に手を置いて、
「ちょっとあったかいね」
などとほざいていた。
「…ふざけやがって」
涙ぐみながら自然と声が出る。
俺のことをダサいと貶したり、酷く弄ぶような行為ばかりすることに、恐怖し、そして怒りを感じてやまなかったからなのか…
「んー？」
彼女の死んだ目を見て、俺は今発言したことを後悔する。
「いや、その、違…くて」
頬に触れていた両手は
ゆっくりと俺から離れた。
彼女が軽く体を捩ったかと思うと、
片方の手は俺の首筋に、もう片方の手は…
「そうやってすぐキレるとこ、どうかと思うよ？」
作られた握り拳は、俺の顔目掛けて飛んできた。
首筋の手に力が込められる。
俺は身構えた。
強く瞼を閉じた。
これから来る衝撃に備えた。
しかし、手が当たったのは、俺の頭…？
体重をかけた力強い押し込みに、俺は全く対処できず思い切り水中に沈められる。
息なんか続かない。抵抗だけをする。
俺のことを馬鹿にしやがって…
ふざけんな、ふざけんなよ。
悔しくて堪らなくなり、縛られて動かせない足に力を入れる。
空気を求め、必死に抗う。
「ぷはっ…はぁっ…！」
息を吸い、水が入って充血しまくりの目を開けた。
その瞬間、俺の目に入ってきたのは…拳。
左の頬を何度も何度も殴られる。
は？
だから…痛えって…
ガールの、癖に…
ガツン、ガツンと一定の早さでやってくる衝撃に、俺はただ必死で耐えた。
何か言おうとするたびに、舌を噛みかけた。
それなのに、これが最後だと思いながら受ける殴りは、一向に止みそうもなかった。
疲れた俺の首は、そのままがくりと下がっていく。
はっと気がついた時には遅かった。
明らかに高い位置から来る拳。
その一撃は、今までの殴りの中でダントツで痛かった。
「ぶっ…」
鼻の奥で何かが軋み、壊れる音がした。
「かっ…あ…」
すかさず同じ位置に喰らったもう一撃。
俺の鼻からツーっと体液が溢れ出す。
どこまで俺の尊厳をへし折る気なんだよ…
こいつ…マジざけんな、って…
痛え…し、なんか意識も飛びそ、う…
足は曲げられないくらいまで拘束されているが、ふらりと倒れ込みそうになる。
その体をそっと彼女が支えた。
「なん、だよ…」
まだ、いたぶるつもりかよ？
頼むから解放してくれよ…もう満足しただろ。
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しゃぼん🫧 ｺﾛｲｶﾀﾞｲｽｷ - ニヤニヤ…。 (3月5日 18時) (
レス) @page33 id: 4cc781ec23 (このIDを非表示/違反報告)
あすあま(プロフ) - mariaさん» ふふ…毎度何かと世話焼きな彼、素敵ですよね！亀ペースですが、彼らの行く末を気長にお待ちくだされば幸いです。 (8月5日 23時) (レス) id: 5f256feba8 (このIDを非表示/違反報告)
maria - マスクくんの反応が気になるのでマスクくんお願いします! (8月4日 18時) (レス) @page35 id: 4c43ea808a (このIDを非表示/違反報告)
あすあま(プロフ) - アーミー好きさん» こちらこそキャラの魅力を感じてもらえて嬉しい限りです！今後もぼちぼち頑張りますので、是非ともよろしくお願いします！ (6月27日 19時) (レス) id: 5f256feba8 (このIDを非表示/違反報告)
アーミー好き - これとても好きです‼︎自分の好きなキャラだし自分の好きな展開というか...とにかく好きですありがとうございます‼︎ (6月27日 17時) (レス) @page35 id: 3264f1cacf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすあま | 作成日時：2023年4月28日 4時
