いっ ページ3
「ごめんねごめんね。ちょっと強かったかな？」
また意識を失いかけたところで起こされる。
「ごほっげほ…っ」
鼻から入った冷たい水が、俺を苦しめる。
「さっき『俺のファン』とか言ってましたけど、
全然違うからね？」
彼女は淡々と話し続けた。
「けほっ…か、はっ」
「自分に酔いすぎって感じだよね」
「はっ、ひゅ…」
いつもなら平気で言い返す言葉も、今は出てこない。
俺にこんなことをする奴を、罵ることすらままならないのが悔しくて仕方なかった。
そんな俺の顔をまじまじと見つめて、彼女は
「私が憎いでしょ？」
と言いながら不敵な笑みを浮かべていた。
「まだ始まったばかりなんだからね」
俺の体はガタガタと震えている…
これから何をされるのか、俺はどうなるのか。
不安と恐怖の感情に一瞬で支配された。
「…う」
俺の顔を何度も水に沈めた彼女の手が、顎に触れる。
そのままグッと上げて彼女は言った。
「本当、綺麗な顔してるなぁ」
「え…」
「良い表情してるし」
何言って…
「惨めでダッサいアロハくん？」
ツーっと頬に指を伝わせられて、鼓動が早くなる。
俺は、何も言い返せない。
こいつは…楽しんでいるのか。
冷たい手は、俺の頬を軽くつまんだ。
「柔らかいなぁ」
ごくりと唾を飲み込む。
顔が引き攣る。
だんだんつまむ力は、俺の頬を引きちぎるくらいの強さへと変わっていった。
「いっ…ぃいいっ…！」
ロープはすでに限界だった。
なんとかしようともがいた結果、俺は身体のバランスを崩してしまった。
しかも、ロープ頼りに立っていたのが、その反対方向に倒れてしまったので、
「あ…」
上向きに沈んでしまった。
重力に逆らうことなく、水が鼻に入り込む。
苦しい、苦しい…
縛られている俺が自力で起き上がることはできない。
助けて、くれ…
慌てた様子で彼女は手を差し伸べた。
それを受け取ることはできないが、先程のように身体を起こしてもらえるものだと思い込んでいた。
両手は俺の目の前に…
「ぷは…ぁっ、ぶ…げほっがはっ！？」
頬をまた強くつねり、その力だけで俺を引き上げた。
「が、はぁ…あ」
あまりの容赦のなさに俺は悲鳴をあげる。
「はっ痛…ぃ、いぃっ」
「あ、あまりに柔らかかったから、つい」
彼女はそう言って手を離した。
こんなに冷たい水に浸かっているのに、俺の頬だけは異様に熱くなっていた。
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しゃぼん🫧 ｺﾛｲｶﾀﾞｲｽｷ - ニヤニヤ…。 (3月5日 18時) (
レス) @page33 id: 4cc781ec23 (このIDを非表示/違反報告)
あすあま(プロフ) - mariaさん» ふふ…毎度何かと世話焼きな彼、素敵ですよね！亀ペースですが、彼らの行く末を気長にお待ちくだされば幸いです。 (8月5日 23時) (レス) id: 5f256feba8 (このIDを非表示/違反報告)
maria - マスクくんの反応が気になるのでマスクくんお願いします! (8月4日 18時) (レス) @page35 id: 4c43ea808a (このIDを非表示/違反報告)
あすあま(プロフ) - アーミー好きさん» こちらこそキャラの魅力を感じてもらえて嬉しい限りです！今後もぼちぼち頑張りますので、是非ともよろしくお願いします！ (6月27日 19時) (レス) id: 5f256feba8 (このIDを非表示/違反報告)
アーミー好き - これとても好きです‼︎自分の好きなキャラだし自分の好きな展開というか...とにかく好きですありがとうございます‼︎ (6月27日 17時) (レス) @page35 id: 3264f1cacf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あすあま | 作成日時：2023年4月28日 4時
