story11 ページ12
家に帰って、お母さんに
“光と宏太が来ても、家に入れたりしないで”
とだけ言って自分の部屋に閉じこもった。
そして、ベッドにダイブして
枕を抱き締める。
いつもみたいに、枕が涙で濡れていく。
『バカっ……グスッ、、2人の……バカっぁあ』
言ってることは、本当に幼稚だと思う。
でも、今までずっと私は信じてきた。
あの約束は、本当なんだって。
2人は、守ってくれるって。
でも、結局2人は守ってくれなかった。
どこが仲良しなの。どこが一緒なの。
いつも、別々じゃんか。
最低限の会話しかしないじゃん。
私のこと、2人はずっと、ずっと。
放ったらかしだったじゃんか。
いいよ、もう。2人はそこまで、大切に
思ってなかったんでしょ?
だから、守ってくれなかったんでしょ?
2人の連絡先を勢いでブロックして、
グループメールも、退会する。
3人で撮った写真は非公開にする。
情けない私は、その写真を削除することが
どうしてもできなかった。
やり終えたあと、スマホの電源を
切って、ただひたすらに泣いた。
声がかれるんじゃないかってくらいに。
目が開かない程腫れるんじゃないかってくらい。
気の済むまで、ずっとずっと。
子供のようにずっと。
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作者名:瑠璃華 | 作成日時:2020年9月26日 21時