Story62 ページ12
カルボナーラをつくる夕方辺り。
いや、もう19時半だけど。
Aが帰って来たら、温めるだけでいいように
ある程度まで作っておく。
帰りがけに苺も買っておいたし。
きっと大丈夫だろう。
宏「A…大丈夫かな?」
自分でもよく分からない心配をする。
きっとAは、ちゃんと帰ってくる。
だから、大丈夫なはず……
なんて、束縛地味だことを考える俺。
愚か者だな、なんて自分で思う。
宏「あぁ〜、先に食っとくかぁ」
苺はAと2人で食べると決めているし…←
カルボナーラも、2人で食べたいけど……
俺の腹の虫があまりにも煩いから致し方ない。
なんか適当に動画でも流しながら、部屋が
静かにならないようにする。
今の俺は、静寂が少し苦手らしい。
なによりあの人を、あの日を思い出してしまう。
宏「このあとなにしよ…」
ご飯を食ったあと、なにもすることが無い。
風呂には入ってるし、勿論着替えも済ませてる。
洗濯は、効率性を考えればAが帰って来てから
の方がいい気がする。
洗い物をしたところで、結局そのあとは暇だ。
宏「あれ…いつもなにしてたっけ」
Aがいる生活に慣れてしまったツケだ。
だれかが一緒にいる生活は、慣れてしまうと
その前に戻るのがちょっと難しい。
宏「俺も…俺だな」
なんて言葉を一つ零して残りのご飯に手をつけた。
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作者名:瑠璃華 | 作成日時:2021年9月13日 5時