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Story61 ページ11

後先知らない春の天気。

社内の空気さえも暖めてしまうほどの快晴日。


そういえば、左遷されないなぁとかアホはこと

考えながら仕事をする。



光「薮〜、これ先輩から。」

宏「先輩から?わかった、ありがとな」



そう返したのを確認してから、光は仕事に戻った。

俺は貰ったのは数枚の紙だった。


中身に目を通して、早速取り掛かる。


ちょうど、明後日までの資料が終わりがけだから

ちょっと後に回した。



__ピロンっ



宏「ん?あれ……珍しいな」



突然入ったスマホの着信を確認すると、珍しく

Aの名前が表示されていた。



《今日、ちょっと遅いかも》



なんて、通知バーに入っている。


〈何時くらいになりそ?〉

《20:00前後、かな》



そんなやり取りに、深呼吸する俺。


〈わかった、ご飯俺が作っとくね。〉

《ありがとう!》

〈無理せずがんばってね〉

《うん!じゃ、またあとでね》



そんなやり取りを、最後に携帯を伏せる。、



宏「今日、晩ご飯なににしようか」



Aの笑顔が見たいから、苺でも買って帰ろうか。

カルボナーラでも使って待っていようか。


仕事をしながら俺はそんなことを考える。


私情を挟みながら仕事をするのはご法度。

でも、思考はずっとAのことを考える。



どうしたら、なにをしたら。

Aは、いつものように笑ってくれるだろうかと。



気付けばやっぱり。

少しだけ、手が止まってしまっていた。、

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作者名:瑠璃華 | 作成日時:2021年9月13日 5時

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