Story27 ページ27
侑「とにかく、この子の説明して。」
宏「あぁ、そうだな」
侑李に、諭され告げるAのこと。
一つずつ口にして行くたびに。
みんなの顔は曇りだしていく。
それは、俺の罪を教えられているようで苦しい。
俺の罪の深さを、知られてしまったみたいで辛い。
雄「そんな、ことって……」
大貴 「あり、えないよ…そんなことッ」
雄也と大ちゃんは、今にも涙を零しそうとでも
言うような表情だ。
そうだよね、ふたりともAに言えなかったこと
あるもんね。
辛いのは……俺だけじゃないんだよね。
慧「薮……自分が何してるかわかってんの?」
宏「なにが?なんのことだよ」
突如、告げられた言葉にとぼけたことを言う。
伊野尾の言いたいこと、ちゃんと分かってる。
でも、俺はあたかも分かってないフリをする。
それが、俺の第2の罪なのだろう。
慧「とぼけんなよ!その子とAを重ねるのは
あってはならないことはっ!」
お前ならわかってることだろう。
そんな伊野尾の言葉が、俺を苦しくさせる。
そんなの、端からわかっていたから。
俺が一番わかっていること、罪だから。
宏「じゃぁ……あのとき、どうすればよかった?」
あんなにも、そっくりで。
悲しみに溢れた目をしたあの子を……
“ A ” を、見捨てればよかったのかよ……
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作者名:瑠璃華 | 作成日時:2021年7月17日 21時