検索窓
今日:8 hit、昨日:10 hit、合計:10,517 hit

Story22 ページ22

「宏太、おやすみなさい」

宏「うん、おやすみ。また明日ね」



パスタを食べ終わったあと、嬉しそうに

にこにこしながらいちごを食べていたA。


風呂へ行くときには、「いっちご、いっちご〜♪」と

嬉しそうに口ずさんでいた。




自分の寝室に入って、ベットの上に座る。

そして、写真立てを見つめる。



宏「A、あの子はさ…Aの生まれ変わりって

思ってもいいの、かな……?」



図々しい俺、最低な俺。

他人を、過去に愛した人と重ねることは…

あってはならないことだと、分かっているのに。



宏「約束…、破ってばっか…だな、俺…」



また流れ始めた涙。


Aが隣にいたならきっと、彼女は

「もう…、約束したのにぃ」って言ってイジけるんだ。



宏「ごめんっ、ごめん……っ」



Aがきっと嫌がるであろう、「ごめん」を

何度も繰り返してしまう俺。


こういうとき、Aはごめんと言われることを

嫌がっていたから。

「私が悪いのに謝らないで?」って、言いながら。



宏「俺……まだ、お前が好きだよ…っ」



消えてはくれない想い。

それを、あの子へ向けてしまいそうな最低な俺。

欲張りになりそうな、哀れな俺。



宏「会いたいよっ、A……っ」



溢れた想いは止まらない。


行き場を失くしたままの想いが溢れて、なんだか

壊れてしまいそうだ。



そんな俺は、バカな男。

ひとつの過去に囚われてしまう、哀れな男。

Story23→←Story21



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.5/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
設定タグ:薮宏太 , Hey!Say!JUMP
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:瑠璃華 | 作成日時:2021年7月17日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。