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Story18 ページ18

光「よっ、薮。おはよ」

宏「おぉ、光おはよう」


朝ごはんを食べたあと、ちょっとゆったりして

家を出たAを見送ったあとに自分も家を出た。


そんな出勤直後の俺に声をかけてきた光。


光「Aちゃん、元気?」

宏「ん?もちろん。元気だよ」


会ったのは、別にそんな前でもないというのに

そんなことを聞く光がちょっと珍しくて

笑ってしまいそうになる。



光「でも…まさか、こんなことがあるなんてな」

宏「……あぁ、ほんとにな。びっくりだよ」


こんなこと…の意味なんて、俺にはすぐに

分かって、でもこんな返答しかできない。



光「Aちゃん……Aの写真とか見てない?」

宏「そんなの……見せれるわけないだろう。」



ちょっとでも傷付けてしまったら…

なんだか、永遠に許されない罪を犯したような気に

でもなりそうだ。



光「でも、薮の家さ〜。

寝室とリビングにAの写真置いてたよな?」

宏「…………あぁっ?!」



光の些細な言葉に、俺のドジが発覚。


光「おいっ、耳元で叫ぶなよ!」

宏「しまい忘れた!!」

光「なにが……って、えぇーっ?!

お、お前、なにやってんだよ!このばか!」



リビングにAの写真があることを

すっかり忘れてた俺。



宏「しかも…今日A学校行ってるし……」

光「うわぁ、Aちゃんより早く帰るなんて、

たぶん無理だろうしなぁ」




詰んだ……完全にこれは詰んだ…

やばい、どうしよう……

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作者名:瑠璃華 | 作成日時:2021年7月17日 21時

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