繰り返す僕ら (ページ2)

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Story2 ページ2

胸は、動悸が収まらないけど。

俺は、足を止めることはしなかった。

宏「なにか、あったの……？」

泣いてる彼女を、あの人と重ねてしまう。

いくら似ていたとしても、別人だってことは。

俺だって、十分分かりきっている。

でも、あの日の君を思い出すと……

あの日を繰り返したくないんだと、思う俺がいる。

「初対面の方に……お話できるような、やさしい

お話とかじゃない…ので」

と、俺を突き放そうとする。

『関わらないでって……言ったでしょ？』なんて

あの日の君の声が耳元でリフレインする。

宏「でも、知ってる人に話すよりさ…

知らない人に話した方が、楽になれない？」

適当な理由を付けてまで、聞こうとする俺は

どこまで未練がましいのだろうか。

「なら…聞いて、くれますか？」

そう彼女が、口にしたとき。

なぜだか、安堵してる自分がいたんだ。

その理由を、俺は知らない。

自分のことのはずなのに…分からなかった。

「じ、つは……」

話し出す瞬間から、あの頃を目の前にいる彼女に

重ねてしまう。

それと同時に、俺は思ってしまう。

“ この子が…Aの生まれ変わりなら、
いいのに…… ”

なんてさ、、