story54 ページ9
光side
光「薮は、なにも悪くないよ……っ。
悪いのは、気付けなかった俺らだよ…?」
謝る薮にかけた言葉は、まるで自分に言い聞かせ
てるみたいだ………
いや、言い聞かせてるよ。
だって、俺はAのこと気付いてあげれなかった。
あんなに傍にいたのに…
あんなに、一緒にいて……
あんなに笑いあったのに………
宏「ひか、る……」
そう俺を呼んだ薮の声は、いつになく
弱くて悲しそうだった。
宏「俺、ね………バカ真面目にAの
言ったこと守ったんだ…」
光「Aが、言ったこと?」
すると薮は、苦しそうに頷いて
宏「誰にも言わないでって、言われたの……
バカ真面目に守ったんだ……」
守らずにちゃんと言ってたら………
そう言った薮は
また涙を流す、いくつもいくつも。
宏「止めれなかったっ、あのとき、死ぬって
言ったAをっ。」
薮は、1人で背負いすぎてるのかもしれない。
それにすら気付けなかった俺は、一体今まで
みんなのナニを見てきたのだろうか。
宏「俺のせいだよ……俺がっ!!」
なんで、なんで動けないの。
1番の親友が、こんなになってるときに
俺はなんでいつも動けないの?
なんで、足が竦んじゃうの?
なんで、言うことを聞いてはくれないの?
29人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠璃華(プロフ) - あらじゃんさん» 嬉しいです!ありがとうございます!!ご期待に添えるよう頑張るので、よろしくお願いします! (2021年12月7日 4時) (レス) id: d6076afd6a (このIDを非表示/違反報告)
あらじゃん - 面白いです!瑠璃華さんの作品を時間の許す限りずっと見てるんだが・・・もしかしてファン!?これからも頑張ってください!ずっと応援してます! (2021年12月6日 21時) (レス) id: 747a271f52 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃華(プロフ) - momoさん» 読んでくださってありがとうございました!そして、読んでくださるばかりか素敵な言葉までありがとうございます!とても嬉しいですし、これからの励みにもなります!ほんとにありがとうございます! (2021年7月30日 14時) (レス) id: d6076afd6a (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 最初から最後まで一気読みをしてました!それくらいずっと続きが気になってました。始めにバッドエンドと書いていたとしても、少しの希望を抱きながらみてました。本当に素敵なお話をありがとうございました!また、読み返そうと思います!大好きです! (2021年7月30日 9時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:瑠璃華 | 作成日時:2021年2月11日 5時