写真も想い出も綺麗ごと 〈2nd〉

story65 ページ20

Dear.涼介


迷惑ばかりかけてごめんね…


こんな、ダメダメな先輩でごめんね…


涼介がA姉ちゃんって、呼んでくれてた

あの頃の私でいれなくてごめん…


ほんとはもっと、一緒にいたかったよ。

こんな私と仲良くしてくれた3人に

涼介には感謝しかないです。


涼介のキラキラした姿、好きだったよ。

5人と喧嘩したら、誰よりも早く

1番に駆け寄ってくれたよね。

そんな他人想いな涼介も素敵だった。

ほんと、好きだったよ。


あの日も、侑李と一緒に1番に駆け付けて

くれたよね…

ほんとはね、その手取りたかったよ。

でも、私弱いから取れなかった…笑


ねぇ、涼介。

我儘な、身勝手なお願いしてもいい？

笑ってください、これを読み終わったあとは。

自分勝手だよね、ごめんね。


あとさ、侑李と裕翔のことお願い。

涼介がいれば、ふたりは大丈夫だと思う。


侑李は強がりだし、裕翔は知らないうちに

溜め込んじゃう子だから。

そんなときは、涼介がそばにいてあげて。


涼介なら、きっと大丈夫。

なにかあったら、あの5人のこと頼りな。

私から、涼介への最期の頼みごとです。



最期に……

そばにいてくれてありがとう。

いつも助けてくれてありがとう。

私に手を伸ばしてくれてありがとう。

A姉ちゃんって言ってくれてありがとう。



涼介は、私の自慢の後輩で。

自慢の従兄弟だよ。

世界でいちばんね。



From.A

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