写真も想い出も綺麗ごと 〈2nd〉

story62 ページ17

Dear.慧


こんな私でごめんね？


こんな弱い私でごめんね？


ほんとは、もっと一緒にいたかったよ。

こんな私と幼馴染みでいてくれたみんなに、

慧には、感謝しかないです。



慧のふわふわした感じ好きだったよ。

優しくて甘い雰囲気が慧のいいところだよ。

あと、テキトーな癖に根は真面目なとこも(笑)

ほんと、好きだったよ。


ねぇ、慧……

私、慧との約束守れなかった。

好きな人の笑顔守れなかった。

ごめんなさい……


ってこれ、だいぶ前の約束だし……

慧は覚えてないかもね。

もしそうならごめんね、忘れて？


ねぇ、慧？

我儘な、身勝手なお願いしてもいい？

笑ってください、これを読み終わったあとは。

自分勝手だよね、ごめんね。


あと、みんなのことお願いします。

全体のことは慧に任せるよ。


慧のその雰囲気で助けてあげて。

慧の雰囲気に助けられてる人いるから、

私だってそのひとりでもあるから。


慧なら、きっと大丈夫だから。

お願いします、私から慧への最期の

頼みごとです。



最期に……

そばにいてくれてありがとう。

いつも助けてくれてありがとう。

いつも教えてくれてありがとう。

いつも何かと察してくれてありがとう。



今まで、ずっと。

こんな私と幼馴染みでいてくれてありがとう。


慧は、私の自慢の幼馴染みだよ。

世界でいちばんのね。




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