story58 ページ13
宏太side
喪失感が胸を埋めた。
悲愴感が俺を支配していく。
Aが、いない。
それだけで、俺の世界は色を消した。
光「、薮……先生が呼んでるよ?」
宏「へ、?あ、わかった。ありがとう」
まるで、光のない部屋に閉じ込められたよう。
Aが、俺を照らしてくれる光だった。
宏「先生、どうしました?」
教室から、ちょっと離れた所にいた先生に
声をかけた。
すると先生は、辛そうな顔をしている。
「薮、すまんな。これ、屋上に置いてあった。
きっと、颯乃からお前らに宛てたものだ。
大切に持っていてくれ。」
とだけ。
それだけ言って、じゃ、と先生は行ってしまう。
受け取ったものを確認すると、様々な
色の封筒で、どれにも綺麗な字で
“ Aより ”
と書かれている。
でも、ある5つの封筒だけにはその隣に
と、書かれていた。
俺は、急いで教室に戻って言うんだ
宏「光っ!伊野尾たち連れて来て!」
ココ最近、ロクに食事も取れず、その上まともな
睡眠も取れずにいた俺が急に走って大声を
出すなんて。
ただ、しんどくなるだけだけど……
光「わ、わかったからっ、お前は急ぐな!」
そんな光の声が聞こえて、俺は深呼吸をする。
いつものメンツが近付く。
あと、あの3人だな。
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瑠璃華(プロフ) - あらじゃんさん» 嬉しいです!ありがとうございます!!ご期待に添えるよう頑張るので、よろしくお願いします! (2021年12月7日 4時) (レス) id: d6076afd6a (このIDを非表示/違反報告)
あらじゃん - 面白いです!瑠璃華さんの作品を時間の許す限りずっと見てるんだが・・・もしかしてファン!?これからも頑張ってください!ずっと応援してます! (2021年12月6日 21時) (レス) id: 747a271f52 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃華(プロフ) - momoさん» 読んでくださってありがとうございました!そして、読んでくださるばかりか素敵な言葉までありがとうございます!とても嬉しいですし、これからの励みにもなります!ほんとにありがとうございます! (2021年7月30日 14時) (レス) id: d6076afd6a (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 最初から最後まで一気読みをしてました!それくらいずっと続きが気になってました。始めにバッドエンドと書いていたとしても、少しの希望を抱きながらみてました。本当に素敵なお話をありがとうございました!また、読み返そうと思います!大好きです! (2021年7月30日 9時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃華 | 作成日時:2021年2月11日 5時