story46 ページ1
裕翔side
宏「…A……っっ」
こんなに、弱い薮くんを俺はきっと
初めて目にした。
それくらい、Aのこと本気なんだな
って思った。
俺だって、もちろんAが心配だし
そのまま眠りにつかないで欲しい。
薮くんと同じくらい、Aのことが
心配だし、大切な人だ。
.
.
Aが緊急手術室に入って約2時間。
知念たちの方どうなってるだろうと考えてる
のとは、裏腹に
Aの安否は今も尚まだ分からない。
その場には、緊張感と不安感が漂っている。
ただ俺らは、Aが助かることを願うだけ。
ただ、医者の人たちを信じるしかない。
それしかできないのが悔しいけれど。
ただ、高校生なのだからどうしようもない。
あと少しで、30分という時に手術中と
書かれた赤いライトが
___ガタンッッ
と音を鳴らして消えた。
自動閉開ドアから出てきた先生に
薮くんは勢いよく近づいて
宏「せ、先生っ!Aはっ?
Aはっ、どうなったんですか?!」
裕「や、薮くん!落ち着いて!」
焦る薮くんに、そうは言ったものの
聞こえてないみたいで。
ただ真っ直ぐな瞳で先生を見つめてる。
そして、俺も同じような目で先生見つめた。
でも、そんな俺らの気持ちとも裏腹に
「すみませんっ。」
「「……えっ/はっ………?」」
「すみません」なんて、冷えた言葉が聞こえた。
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瑠璃華(プロフ) - あらじゃんさん» 嬉しいです!ありがとうございます!!ご期待に添えるよう頑張るので、よろしくお願いします! (2021年12月7日 4時) (レス) id: d6076afd6a (このIDを非表示/違反報告)
あらじゃん - 面白いです!瑠璃華さんの作品を時間の許す限りずっと見てるんだが・・・もしかしてファン!?これからも頑張ってください!ずっと応援してます! (2021年12月6日 21時) (レス) id: 747a271f52 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃華(プロフ) - momoさん» 読んでくださってありがとうございました!そして、読んでくださるばかりか素敵な言葉までありがとうございます!とても嬉しいですし、これからの励みにもなります!ほんとにありがとうございます! (2021年7月30日 14時) (レス) id: d6076afd6a (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 最初から最後まで一気読みをしてました!それくらいずっと続きが気になってました。始めにバッドエンドと書いていたとしても、少しの希望を抱きながらみてました。本当に素敵なお話をありがとうございました!また、読み返そうと思います!大好きです! (2021年7月30日 9時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠璃華 | 作成日時:2021年2月11日 5時