煉獄家の長女は家族が居ません。

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『ふぅ。よし。』


これで何度目だろうか。

煉獄家に戻りたい。

許されていい事ではないと思っているが、

やはり、辛い。


『槇寿郎さ…』

ｼｭｯ
ｻﾞｸｯ

『……聞かなくていいです。
言わせてください。

私が炎の呼吸を使いこなせたら娘として扱ってくれますでしょうか。

出来損ないと言われても、できてしまえば違うのではと考えたのですが。

まあ。無駄…ですよね。

話させて下さりありがとうございます。

また父上と呼べる事を心より願っております。

失礼致しました槇寿郎様。』


槇寿郎「……。」



今回は一言も喋って貰えなかった。

しかも小刀で腕を……。


『小麦。蝶屋敷に行くと伝えてくれ。』

小麦「分カッタ」





………………………………

『胡蝶。』

しのぶ「……本当に怪我しすぎですよ。」

『父上が私を認めてくれるまで怪我を負ったとしても行き続ける。』

しのぶ「煉獄さん居ますよ。
予備の包帯が欲しいと言っていた…」
杏寿郎「姉上！」

『……炎柱。何の用だ。』

杏寿郎「申し訳ありませんでした。
あの日、俺は姉上の気持ちを一切考えていなかった。」


『もうそのことに関してはいい。
胡蝶。私はもう帰る。』



今夜は癸の隊士との合同任務だ。

三人だったか？

まあいい。

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