煉獄家の長女は家族が居ません。

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宇髄「おー遅かったじゃねぇか」


『よもや、それは済まないな！少々お館様と話をしていたもので。』


宇髄「あのよぉ、お前なんでそんなに性格変わったんだ？」



『む？変わってはいないな。

戻ったんだ。かつての自分に。熱い心を取り戻した？って感じだな！』



宇髄「おー。それで煉獄家に戻ったのか？」


『いや、父上が認めてくれなくてな！
父上とも呼ばせてはくれん。』


宇髄「すまねぇ……」



全集中 陽の呼吸 壱ノ型 陽炎



弟鬼「は？おにぃちゃんまた鬼殺隊が来たよ」


兄鬼「全く。どうして俺らの生活の邪魔をするんだろうな。」



血鬼術 百針



音の呼吸 壱ノ型 轟


『そういえば任務内容を聞いていなかったな！』


宇髄「あ、悪ぃ兄弟の鬼が毒針を放って隊士達を何人も殺していたらしい！」



兄鬼「その通り！まあ、最近は鬼殺隊の奴らが自ら来てくれるおかけで食料には困ってねぇな？」



なるほど、でも毒針がいくつも飛んでくる程度。


先程のように吹き飛ばしてしまえば余裕だな。




弟鬼「僕とお兄ちゃんは同じ血鬼術が使えるんだよ〜？」



『よもや！』



血鬼術 百針
血鬼術 百針




『宇髄爆破で毒針を吹き飛ばしてくれ!!!!』


宇髄「？！あ、嗚呼!!!!」



音の呼吸 壱ノ型 轟



よし、




陽の呼吸 弐ノ型 陽動



ｼｭ



兄鬼「はっ！真正面から来て攻撃ができるとでも？」


『攻撃が出来ないのはそちらの方だ！』



ｼｭ

ｼｭ



兄鬼(なっ！空中で体を捻って角度を変えたｯ？！)



弟鬼「お兄ちゃん！」


兄鬼「分かってる！

血鬼じゅ……」



ｼｭ




兄鬼「あ…え？」


弟鬼「お兄ちゃ…」



どうしてだろうか…


手を繋いで消えて行く鬼が羨ましく思えてしまった。



『……いいな』ﾎﾞｿｯ

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