煉獄家の長女は家族が居ません。

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お館様が合図したら出ていくらしい。

もうすぐそこに杏寿郎…いや、炎柱さんが居るのか……。



お館様「おいでA。」


『はい。
陽柱を務めさせていただきます、Aです。

よろしくお願い致します。』


杏寿郎「？！」

予想通りの反応だな。


お館様「Aには何十回も柱にならないかと誘っていてね。やっと折れてくれたんだ。」


折れてくれたって…。


お館様「集まってもらったのはこのためだよ。
みんなで仲良くね。」






杏寿郎「姉上!!」


はあ…。


天元「お前煉獄の姉貴なのか？」

蜜璃「え？！そうなの？」

『いいえ。私には苗字も家族も居ません。』


杏寿郎「？！」



どうしてこんなに驚いているんだ？



『まぁ取り敢えずよろしくお願い致します。』


蜜璃「Aちゃんよろしくね！」


しのぶ「よろしくお願いします」


天元「派手によろしくな！」


無一郎「よろしく。まぁどうせ忘れるけど。」


実弥「よろしくなァ。」


小芭内「よろしくしたくないが鬼殺隊のためだ。」


義勇「よろしく頼む」


行冥「柱が増えるとはいい事だ…。よろしく頼む。」


杏寿郎「……よろしく頼む…。」



そんな泣きそうな顔しないでよ。


『炎柱さんさっきからどうなさいましたか？』


杏寿郎「……いや！なんでもない！ここは歓迎会でもするか！」


天元「そうだな！もう派手派手に行くぜ」


『そうですか。私のためにありがとうございます。』









煉獄家なんか帰るかってんだ。


柱になった今、炎との差があらわになる。


大嫌い。









大きくなったね杏寿郎。

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