102 ページ13
智司｢？こんなところでどうした。｣
相良｢エラい久しぶりだな。｣
モタモタしてたらバレた。
なんだろうな、何言っていいかわからなくて泣けてきた。
バレないように下を向く。
相良｢どうしたよ花崎。いつもと違ぇな？｣
智司｢相良、少しこいつと話がある。今日はここで。｣
相良｢おうよ。そのお姫さん泣かすなよ〜？｣
相良が笑い半分に言ったことにドキッとした。
泣いてんのバレたか？
智司｢公園、行くか？｣
『あぁ。』
………………
智司｢だんまりじゃわかんねぇぞ？
どうした……？｣
体が勝手に動いた。
気づいたら智司に抱き着いていて、
智司｢ちょ、俺今汚ぇぞ……｣
『そんなもんどうでもいい。
最近全然会えてなかった……』
智司｢……ぇ｣
『俺にはあってねぇのに、どこの誰かも知らねぇ女に囲まれて、俺だけｯ置いてきぼりにされたみたいで……
でも、自分がこんなに重いヤツだって思われたくなくて……』
何言ってんだろうな、俺。
俺の意志とは関係なしにボロボロと溢れてくる涙。
『寂しかった……
付き合う前はどれだけ離れててもこんなにはならなかったのに…
智司ｯ俺はお前の事が大好きだ!!
お前に合わねぇとこんなになるくらいｯｯ
好きで好きでたまらないｯ……』
ガキみてぇに声をあげて泣いた。
色んな感情が混ざりあってとんでもねぇもんになってた。
智司｢ごめん……俺もお前と会えねぇのは辛かった…
あの女達に興味はねぇ。から安心しろ。
言ったろ、お前とは絶てぇ離れる気はねぇって。
ただ、お前をここまでさせちまったのは本当にすまねぇ……
お前が安心できること、何でもしてやる。｣
''甘えていいぞ''その言葉で、今まで制御してきたものがプツリと途切れた。
『キス、して欲しい。』
そう頼めば沢山してくれた。
深いものも、軽いものも。
『苦しいくらいに抱きしめて欲しい。』
そう頼めば風呂から上がった智司が目いっぱい抱きしめてくれた。
智司｢今日は泊まってけ。母さんも心配してた。｣
という言葉と共に。
『もう一つ……』
智司｢どうした？｣
『朝まで、手繋いで寝て欲しい…』
智司｢お易い御用。
お前って奴は……本当に可愛い。｣
『お前って奴は本当にカッコイイよ。』
指を絡めて、離れないように向き合って寝た。
心が満たされた。
俺はやっぱり、智司じゃないとダメなんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
理音(プロフ) - ドキドキ止まりませんでした！！更新楽しみにしています！ (2022年7月7日 21時) (
レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
腐腐腐( *´?`*)(プロフ) - イチゴアメさん» コメントありがとうございます！ (2021年11月7日 12時) (レス) id: 769373efc4 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴアメ - めちゃ面白かったです！ 続き楽しみに待ってますね！ (2021年11月7日 11時) (レス) @page38 id: 51a8b1599b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：腐腐腐( *´?`*) | 作成日時：2021年7月23日 15時
