風柱の姉は男装中

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『いいや。私は元々こういう性格なんでね。
はっきり言わせてもらいます。

才能が無いからなんなんですか？

才能が無いからこそ、血を吐くような努力をするんですよ。

助けてもらおうがなんだろうが、生きている限り、人には無限大の可能性がある。

それは貴方も分かるんじゃないですか？』


槇寿郎「……。」


『あともうひとつ。

申し訳御座いませんでした。』


槇寿郎「何故謝る。」


『貴方の大切な息子を傷付けてしまって。
私の無力さで柱を辞めないといけないような怪我をさせてしまった。』


槇寿郎「……。ありがとうございます。
助けてくださったのですからどうか頭をあげてください。

私は自分の無能さに打ちのめされて居た時、畳み掛けるように最愛の妻が病死した…。

それから酒に溺れ、蹲り続けてしまっている。」


『そうなんですね…。

それに気づいたんですから、もうそうなる事は無いでしょう？

気持ちに整理が着いたら杏寿郎と話してみてください。きっと杏寿郎はいつでも待っていると思いますよ。』


槇寿郎「貴女が居なかったら杏寿郎は死んでいたのだろう。鎹鴉がそう伝えてきた時、感謝しか浮かばなかった。

本当にありがとうございます。」

『いいえ。自分の任務で人を殺さない事が私の心得ですので。

長々とお話失礼致しました。
失礼致します。』

槇寿郎「……。お元気で。」



煉獄「父上はなんと？」

『しっかり話ができたよ。時期に杏寿郎にも話してくれるようになると思う。』

煉獄「そうか。ありがとう。A。」

『いえいえ。しのぶに怒られるから早く帰ろう。』

炭治郎「色々とありがとうございます。」




人は努力次第でいくらでも変われる。

人より劣っていると感じたら、鍛錬をする。

雑魚鬼に攻撃を食らったのなら次で挽回する。


師匠はいつも正しい。


ねぇ師匠。
私は強くなれてるのかな？

兄弟や、仲間を守れてるかな？



いや、守れてる。

守らなくちゃいけないんだから。

絶対守るんだ。


師匠。これからも頑張るよ。

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