風柱の姉は男装中 (ページ34)

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『確か行冥のとこに居るんだよな…』

お前は私に会ったらなんて思うんだ？

殴る？蹴る？

そうなったらそうなったで構わない。

また、全て受け入れるよ。

『不死川くん』

玄弥「嵐柱さん…悲鳴嶼さんですか？」

『いや。君に用がある。話がしたい。』

玄弥「はい。」

『君のお兄さんからね、お姉さんの話を聞いたよ。

色々あったんだよね。』

玄弥「はい…謝りたくて…認めて欲しくて。」

『玄弥。』

一瞬でAの姿になる。

さあ。なんとでも言ってくれ。

玄弥「姉……ちゃん？」

『うん。不死川Aだよ。』

ｷﾞｭｯ
玄弥「姉ちゃん…姉ちゃん…ほんとにごめんなさい。助けてくれたのに…酷いことして…」

『気にしてない。玄弥が生きててくれればいい。
実弥と揉めてんだろ？』

玄弥「うっ、うん…」

『あのな。本音を言えば、実弥にも、玄弥にも、鬼殺隊に入って欲しく無かったんだよ。

鬼の恐怖と死と隣り合わせの仕事。

普通に暮らして欲しかったんだ。』

玄弥「…ごめん。でも、俺は兄ちゃんに認められるまで諦めないよ。」

『そうかァ。

死ぬなよ。絶対。姉ちゃんとの約束だ。』

玄弥「死なない。だって俺姉ちゃんの弟だもん。」

''あたりめぇだろ姉ちゃんの弟だぞ''

似てんな…。

玄弥「姉ちゃん…顔……」

『顔？あぁ。いいんだよ。
この傷は、命かけて大切な人を守った勲章だ。

お前が悔いる事じゃない。

それと、ごめんじゃなくてありがとうな。』

玄弥「ｳｯありがとう姉ちゃん(T_T)」

『そんな泣くなよ。』

玄弥「ｸﾞｽｯ…」

『一人にしてごめんなァ。』

まだあんなに小さかったのに。

ここまで大きくなったんだなぁ。

玄弥「…ｽｩｽｩ」

『やっぱ似てんなw兄弟揃って泣き疲れかよ。』

『行冥。玄弥を部屋に。』

悲鳴嶼「話したのか。」

『うん。あとは実弥と玄弥に仲直りして貰うだけだ。』

悲鳴嶼「そうか。」

『じゃあそろそろ行くね。』

なあ。実弥。玄弥は昔と変わらずいい子だぞ。

お前も分かってんだろ？

お前らの仲に関して私は口出ししない。

いくらお前が玄弥を悪く言っても。

お前たちが仲直りするのを待つ。

また3人で並んで歩ける事を楽しみにしてるよ。

実弥。玄弥。

この世の全てがお前達の敵になろうと、

私はどんな事が起ころうとも絶対に味方だ。

大好きだから。