61 ページ17
『これが、全て。』
ｷﾞｭｯ
智司「なんで……言わねぇんだよ…。」
『怖かった。
きっと智司は受け入れてくれる。
けど…どこかで智司が俺から離れて行っちまうんじゃねぇかって。』
智司「離れるかよ!!!!
栃木の学校だってお前が悪いわけじゃねぇだろ。」
『悪いに決まってるだろ!!!!
俺のせいでどれだけの人を傷付けたか!!!!』
智司「喧嘩自体良くねぇ事だが、お前の喧嘩は時に人を守ってる。」
あぁ……なんて良い奴なんだ。
そんなに惚れさせないでくれよ……。
『ありがとう智司。
あと、ちょっと痛てぇかな。』
智司「あ、悪ぃ。
そろそろ帰るな。長々とありがとう。」
『こちらこそ。』
…………
ｶﾞﾗｯ
理子「二人が話してたから入りずらくて……」
伊藤「盗み聞きなんてごめんね…。」
『いいよ。
もう、過去の事だし。
ごめんね…巻き込んで。』
理子は手もやられたらしく、包帯を巻いていた。
三橋、伊藤も頭に怪我をしたから……。
三橋「俺らは別に気にしてねぇよ。
ツッパリに怪我はつきもんだろ？」
『何かっこいいこと言ってんのさ。
今日からツッパリがよ。』
三橋「ぺいっ」
頭を軽く三橋が叩いてきた。
からかっちゃお。
『痛ぇ……ｳｯ……ｲｯﾃｪ』
割とガチめに見えるか？
伊藤「？大丈夫？！おい三橋何してんだよ！」
理子「看護師さん呼んでこようか?!」
三橋「お、おい!!!!大丈夫か！
ごめんな……」
『ﾌｯあはは!!!!冗談だよw
あ〜久しぶりに笑ったな〜』
三橋「おい、お前誰だ？」
伊藤「何言ってんだ？
でもまぁ、初めて見たな花崎の本当の笑顔。」
『そんなに笑ってなかったのか？
俺は楽しかったし、それなりに笑ってたと思うんだけど。』
理子「なんかすっごい魅力的だったわ」
『そりゃどうも。
足治るまで歩けねぇから理子、勉強頼むな。』
理子「ツッパリは勉強しないんじゃないの？」
『あ〜学年25位はキープしてるんだけどな。
勉強は暇つぶし程度でやってたし、嫌いじゃなかったし。』
三橋「うわぁー花崎君なんでも出来てかっこいい♡
とか言われるんだろうな!!!!ペーいっ!!!!」
伊藤「やめなさいw
まあ、ツッパリで勉強出来んのはすげぇな。
しかも学年25位って……は？学年で25位？」
『ま、そんなことどうでもいいから理子、よろしくな。
それと……たまには下っ端達も連れてこいよ。』
三橋「呼ばれなくても多分来るぞ。」
『そっか〜』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 129人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：腐腐腐( *´?`*) | 作成日時：2020年9月7日 7時
