開久の頭の元相棒

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『走ってくんね〜』

父「おーう」

……

今日は少し早めに走り込みに来た。

『居た』

智司と話すために。


『智司。』

智司「おぉ……。」

『なあ、話しねぇ？』

智司「ああ。」



相棒時代に話し込んでた場所

しょぼい公園だ。


智司「懐かしいな。」

『おう。』


なんだろう…

気まずい。


『「あのさ」』

『そっちからどうぞ』

智司「あ、ああ。


ネックレスまだ持ってるか？」


ネックレス……


『持ってるに決まってんだろ。
自分から相棒解消しといて…

付けていいのか分からなくて…肌身離さず持ってる』

ﾁｬﾘ

智司「そうか。」

ﾁｬﾘ

『持っててくれたのか。』

智司「ああ。俺も付けてていいのか分からなかった。

で？お前もなんか言いたい事あるんだろ？」


『今の俺ってお前にどう写ってんのか聞きたくてさ。』


智司「今も昔も変わらねぇ。

お前は俺の光だ。」


ーーお前は俺の光だ。






ああ。昔も言われたな。

相棒を解消した時も。







智司「おいどうした。」

『は？』

智司「…なんで泣いてんだよ。」


俺、泣いてんのか。


『嬉しいだけだわ……

な、なあ、俺たちの関係ってなんなんだ？

相棒じゃねぇ。友達でもねぇ。
ただただ対立してるわけでもねぇ。』


智司「それは分からねぇ。
でも俺は＿＿＿＿＿＿＿＿＿。」


『？！
それは、きっとお前の心の整理がついた時だな。』


智司「心の整理？」


『お前に一番足りねぇもん…
開久の番張ってる意味、とか？』


智司「……分からねぇ。」


『ﾌｯ考えすぎねぇ程度に考えりゃいいだろ。

俺は何年でも待ってる。

まあ、それまで喧嘩する事になるけどな』ꉂ(ˊᗜˋ*)ヶﾗヶﾗ


智司「ﾌｯまぁ、答えが出たらその時は。」


『その時は、な。

お、結構話し込んじまったな。
帰るわ。またな智司。』

智司「またなA。」



ーー俺はもう一回お前の相棒になりてぇ。


ありがとな智司。
そう思っててくれて。


でも、お前には気づいて欲しい。

開久で番張ってても、


なんの意味も無い


って事に。


そして、

番張ってる意味が分からない

それが答えだってことに気づいて欲しい。



俺は待ち続ける。

また、智司に背中を任せられる時が来るまで。

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