会いに行くよ【プロ野球】 (ページ21)

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虫除け系男子ページ21

ラオウと顔を見合わせた

互いに言いたいことは通じ

口元の緩みが隠しきれそうにないから飯を頬張った

福田「(あの圭太が、、、いや、よく考えてみればそういうタイプなのか？)」

だいぶポーカーフェイスを貫き通していたのに目の奥に燃える嫉妬と執着心が丸見えになった

その瞬間の出来事

やることは彼氏さながら

『け、けーにぃ？』

一瞬だけ全員の目がその一連の流れに目を奪われ

宗「けーにぃ俺のも取って〜ん」

中川「は？自分で取れよ笑」

宗のナイスアシストで甘ったるい雰囲気を消した

『言ってくれれば自分で取る』

「何回拭いても取れてなかったから」

『もー赤ちゃんじゃないから』

「赤ちゃんじゃなくても俺にとっては妹みたいなやつだから」

『なんそれ』

今の目といいやることなすことと言い
妹だなんてよく言えたもんや

Aちゃんも、なんでそんなマイペースなんだよ

なんで気がついとらんの

いやそんな事より

福田「うまそうに頬張るなぁ」

『へ、、あ、ここのカレーめちゃ美味しいです』

ﾗｵ「どしたどした〜？笑」

山本「えらい急に」

福田「あら？なんか口から出てもうたわ」

『びっくりした…』

宮城「リスみたいや」

宗「そんな焦らんでも誰もとらんよ笑」

『か、からかわんといて下さい』

なんとまぁ可愛らしい顔、

雑談してる時彼氏はできたことがないと聞いて驚いた

こんないい顔してノリも良くて、優しい感じの子に告白するやつがいなかっただなんて考えられない

眉毛を八の字にして困った顔で俺らに訴えかけてくるがやめてくれ、見ろ圭太のやつ本人は気がついてないかもしれんけど不服ですと言わんばかりの表情だ

『けーにぃ』

中川「どした」

『皆さん優しい方だね』

宗「そやろ」

ﾗｵ「いい目の付け所」

山本「嬉しい〜」

中川「そうやな、宗は調子乗るから褒めんでもいいよ」

宗「え、俺だけ冷たくね」

『あははっ！宗さんと仲良いんだね、ねぇ宗さん』

宗「ん？」

『けーにぃをよろしくお願いします』

中川「なんで笑」

宗「任された！なんかあったらすぐAちゃんに言うから」

『逐一よろしくです』

宗「それはめんどい爆笑」

『ちょ笑宗さん面白すぎる笑』

Aちゃんには絶対に見せない不服そうな顔、
Aちゃんが圭太の方を向く時は必ず優しい顔に戻る

その時俺はわかった

Aちゃんに彼氏ができない理由が

悪い虫を圭太なりに寄せ付けんかったんや