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酷く体が重い。感覚も殆ど痺れたように鈍くなっている。
目を開ける。
白い天井。点滴。最後に見た装備は無くなり、ほぼ下着のような姿、これが今見えた情報。
記憶の中の基地内の医療室とは違う。
体は血まみれの包帯で至る所に巻かれている。
A「うっ……ぐ…」
体を動かそうとした時、首から下の胸から腹まで鈍痛。
最後の記憶はニトロセルの起爆と激しい光と痛み。
「おや、やっと起きましたか」
にっこりと優しそうな笑みを浮かべた男が入ってくる。
白衣を着ているがドクでもないし自分が知ってるオペレーターのどの人にも当てはまらない。
「おおっと、あまり動かないでください。貴方は重症を負っています」
A「余計なお世話だ…此処は何処だ」
「貴方のための病院のようなものですよ」
A「此処へ運んできたのは私の仲間じゃないようだが？」
その質問に男は顔を曇らせる。
さっきから態度といい答えといい胡散臭い。というより何かを隠されてる気がする。
そもそもあんな爆発で生きてる事を確認し、ここまで運んでくる奴は医者じゃ無ければ有り得ない。
…だが一般の医者が閉鎖された工場に、しかもテロが起きたところに入れるわけもない。
不意に男が諦めたようにため息をついた。
「やれやれ、助けておいてそんな態度を取られるとは悲しいよ」
懐から注射銃を取り出す男。ドクが使用するものとは違い、小汚くて古ぼけていて、中には半透明な液体が見えた。
「もう少し、君には眠ってもらわないとな。私の必要な時に起きて貰おうかな。」
パチン、と引き金を引いた音と同時に細い針が首に刺さる。
刺さった針を抜く力も無いこの状況で、反抗的な態度で情報を聞き取ることすら出来なかったのは痛い。
コイツらの素性も知らないのに。
即効性があるのか、直ぐに目眩がして、意識が持っていかれた
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憐(プロフ) - 愁雨さん» 愁雨様。いつも当小説をお読みいただきありがとうございます。お気遣いのあるコメントに大変助けられました。自分のペースでゆっくりとやっていきます。こんな真夜中にコメントして下さり恐縮です (2020年9月1日 3時) (
レス) id: 340c3809db (このIDを非表示/違反報告)
愁雨(プロフ) - いつも読ませて頂いています！お体が優れなかったら無理せず安静なさって下さいね。これからも更新楽しみにしてます＾＾ (2020年9月1日 2時) (レス) id: 5322e92a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憐 | 作成日時：2020年5月23日 1時
