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「それで、爆発物は全て無力化したんだな？」
「…はい」
静まり返った作戦会議室。スペクターを崩れ去る工場から救えなかったと、テロリストが捨て身で自爆したのに対応できなかったと。
そう伝えてから周りの目線が背中に刺さってるような気がする。
ただ司令官はそんな私達を見て何とも思わないのか
「作戦に対しての尊い犠牲だ」
と発言した。
鈍い音が響き渡った。
皆が眼を丸くする。
ヴィジルが、司令官の顔面を殴った。
あまりの勢いに司令官はよろけて尻もちを付いた後、殴られた部分を手で押える
「な、なんだ貴様。何をしたのか分かって…」
「分かっている。逆にお前は隊員の命を何だと思っている？」
そう言えばヴィジルはサッチャーが「ならばこの作戦に来るな」と司令官に一括されてから様子がおかしかった。
渋々と現場に向かうスペクターを見てそわそわしたり。いざ作戦が始まると現状報告の無線をしきりに気にしたりしていた。
わなわなと震える司令官にヴィジルに賛同する者の冷ややかな目が刺さる。
何も言えない彼に痺れを切らしたヴィジルが叫ぶ
「お前のようなクソッタレよりハリーの方が適任だ！命を軽視するぐらいなら辞めちまえ！」
しん、と静まり返った室内。
そんなのをものともせずヴィジルは退室して行った。
司令官は呆然と他のオペレーターも続いて退室していくのを見ることしか出来なかった。
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憐(プロフ) - 愁雨さん» 愁雨様。いつも当小説をお読みいただきありがとうございます。お気遣いのあるコメントに大変助けられました。自分のペースでゆっくりとやっていきます。こんな真夜中にコメントして下さり恐縮です (2020年9月1日 3時) (
レス) id: 340c3809db (このIDを非表示/違反報告)
愁雨(プロフ) - いつも読ませて頂いています！お体が優れなかったら無理せず安静なさって下さいね。これからも更新楽しみにしてます＾＾ (2020年9月1日 2時) (レス) id: 5322e92a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憐 | 作成日時：2020年5月23日 1時
