2-1(オペレーター目線) ページ2
最後に見たのは爆発で吹き飛び、壁に叩き付けられて虚ろな目をしたまま横たわった彼女の目。
真っ赤で誰もが魅入るような綺麗だった目が色褪せて光を失っていた。
透明なバイザーも焦げて変形していた。
爆発物は全て使用が出来ないように破壊済みではあった。
工場は崩れていく途中で基礎の鉄骨や支柱が瓦礫に挟まったり、重なっていき途中で崩壊が止まった。
呆然と立ち尽くす私の肩にテルミットが触れる
「辛いのは俺もだ。だがまずは報告しに行こう…」
奥の方をチラリと見るとへたりこんでしまっているトッケビもいた。
最後までテロリストの言葉を信じていた彼女は私がカバーしなければ誰が守れたのだろうか。
帰りの車輌の中でも誰一人喋る事無く、基地まで揺られていた。
ずっとトッケビが鼻をすする音とフューズが行き場のない怒りを何処かにぶつけたくてそわそわ動く音だけが聞こえる。
フューズが持ってる怒りはスペクターにではなく己になのか、グローブからギチギチと擦れる程キツく拳を握り締めている
基地に付いても率先して車輌を降りる訳でもなく、やっと腰を上げたテルミットに続いて皆は降りた。
…この失態をどう報告しよう。
ハリーはスペクターを皆の輪に馴染まそうと努力を重ねてきたのに…
1人きりになった訳でもないこの状況で…
死なせてしまった…
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憐(プロフ) - 愁雨さん» 愁雨様。いつも当小説をお読みいただきありがとうございます。お気遣いのあるコメントに大変助けられました。自分のペースでゆっくりとやっていきます。こんな真夜中にコメントして下さり恐縮です (2020年9月1日 3時) (
レス) id: 340c3809db (このIDを非表示/違反報告)
愁雨(プロフ) - いつも読ませて頂いています！お体が優れなかったら無理せず安静なさって下さいね。これからも更新楽しみにしてます＾＾ (2020年9月1日 2時) (レス) id: 5322e92a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憐 | 作成日時：2020年5月23日 1時
