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何処かの建物の中に運び込まれ、硬い床に横にされる。
せっせと大人数が動き、何かを準備する音が聞こえる
視界はまだ真っ暗。そろそろ声を出しても良いだろうか。
それにしてもこの両手を縛る紐を今すぐ切りたくなってくる。
呻き声を上げて身動ぎすると上から声が降ってくる。
「おはよう」
A「何も見えない」
「君は挨拶も返せないのか。何も見えないのは私が目隠ししてるからだよ」
そんなのあんたが付ける前から知ってる。顔だけ声のした方に向ける。
あの治療室にいた胡散臭い男の声だ。
確証のない自信に満ちた態度だ。
目隠しが外されると案の定マスクをしたテロリストが立っている。
「どうだい？驚いたか？」
まだ、縄を切るには早い。もう少し時間を稼ぐか。
A「何も。私はあんた達に抗う術を持ってないから。好きにするといい。」
男は楽しそうに笑った。ここまで無警戒だと逆に怖いものを感じる。
「今日は記念日だ。何の日か分かるか？」
A「知らない」
「お前がお前の仲間に殺される日だ。」
ああ、そうですか。と言いそうになったが。怒りを買って撃たれたら一溜りもないので少し動揺したフリをする。
それまで気付かなかった、私の髪の毛が黒く染められ、カラーコンタクトまで付けさせられていているのを。
あの長い間1度たりとも鏡を見てない自分の姿に驚くのは味方より自分だ。
「それじゃ、この服を着て、丸腰で立ってろ」
そう言うとテロリストと全く同じ服を投げられた。
…ちょっと予想外。まずい…
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憐(プロフ) - 愁雨さん» 愁雨様。いつも当小説をお読みいただきありがとうございます。お気遣いのあるコメントに大変助けられました。自分のペースでゆっくりとやっていきます。こんな真夜中にコメントして下さり恐縮です (2020年9月1日 3時) (
レス) id: 340c3809db (このIDを非表示/違反報告)
愁雨(プロフ) - いつも読ませて頂いています！お体が優れなかったら無理せず安静なさって下さいね。これからも更新楽しみにしてます＾＾ (2020年9月1日 2時) (レス) id: 5322e92a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憐 | 作成日時：2020年5月23日 1時
